おかげさまで、私の本は、多くの方が先行予約していただいたようで、出版社の方にお聞きすると、アマゾンから追加発注が入ったそうだ。
スポーツ系の本屋さんがたくさん注文してくださったようで、出版社は追加でPOPを作成した。アマゾンでは腰巻(帯)をつけることができないので、本の表紙は至って地味になっている。イメージがわかないと思うので、POPをご覧に入れる。
POPはインパクトを重視するので、かなり大げさになっているが、内容的にはこういう感じです。

Hon-Pop


私は過去4年間、毎日野球のブログを書いてきた。1日2本は書いているので、本数は3000本を超えていると思う。ライターとしての時間の40%はこれに消える。

多少の見返りを期待して、アフィリエイトや本の紹介などもしているが、正直なところ高校生の小遣い程度である。

でも、私にとってメリットは大きい。書くことを生業にする人間にとって、読んで下さる人がいるメディアに毎日書くことができるのは、大きい。文章の質、書くスピードを維持するために今や、必須のトレーニングだ。

皆様のお気持ちを受けて書いているという緊張感は本当に素晴らしい。読者の方々は本当に私の財産だと思っている。

今考えると不思議な感じがするが、私はブログを始めるはるかに以前から、プロ野球のデータを独自に作っていた。小学生のころから打率のランキングを作ったり、ポジション別の打撃表を作ったりしていた。架空のプロ野球リーグを夢中になって作っていた時期もある。

社会人になりパソコンを使うようになってからもたくさんの表を作ってきた。MLBのサイトを見ることができるようになって、大いに刺激を受けて、さらにいろんなデータを作った。

誰に見せるという意図もなかったのだが、ブログで紹介したところ、皆様の支持をいただいたのだ。

その頃から今に至るまで、ずっと変わらないのは、毎日作っているデータは、第一義的には「私が知りたいから作っている」ということだ。皆様にお見せすることを考えて、色やデザインもしてはいるが、本質的にはその選手や試合について、私自身が深く知りたいと思って、データを作っている。

データを作る過程で、実に多くのことが見えてくる。昨日の菅野の投球など、データで1球1球数字を追いかけなければ、ダルビッシュに配球が似ていることなど、気が付くこともなかっただろう。

そういう意味で、ブログを書くことは野球部外者の私が「野球をより深く知る」ために大いにメリットがあるのだ。

しかし、ブログを書いているうちに、私はある種の限界も感じるようになった。
ブログは最新のニュースを論評するには最適のメディアだ。しかし、データを何度も見返したり、順を追って歴史を理解していくには、適しているとは言えない。バックナンバーに戻ったり、ページを読み進むのは、パソコンでもスマホでもかなり煩わしいからだ。

私は「野球の記録」は、ソファに寝そべってぱらぱら見するか、酒の肴にしてうだうだと読みふけるのが楽しみ方のベストだと思っている。
本を作るに当たっては、そういう感じで楽しんでいただけることを第一に考えた。その目的を考えても新書版のソフトカバーが最適だと思った。

今回の本は、総花的にいろいろな記録を紹介しているが、その先にどうしても作りたいと思っている本がある。

それは「クロニクル(年代記)」だ。各球団の歴史、個々の選手のデータがシーズンごとにコンパクトに収まっている。そのシーズンのペナントレースや個人の活躍、エピソードなどが簡潔にまとまっている。要するに、すでにご紹介したこの本の発展版だ。



上記の本は全球団を収録しているので記録はごく簡単で、各年の解説は無かったが、これを球団ごとに分けて、1年ごとに紹介したい。豪華なハードカバーにはしたくない。寝転んで読んでもらうためにも新書で出したい。
巨人であれば76年だから、各年2ページ、優勝年4ページとすれば250ページくらいで済む。まさにファン必携。これまで知られていない事実なども紹介できればと思う。

当初は「クラシックSTATS鑑賞」をこうしたスタイルにしようと思ったのだが、大きな表は新書には向かない。これはEブックにすべきだと思っている。
またブログのバックナンバーは、加筆、編集を加えてEブックにしようと思っている。

リアルな本とブログの内容は、当面殆ど被らない予定。

1冊目の本の販売が好調であれば、次の本の展望が見えてくる。1冊目が売れなければ2冊目はないのだ。

次の本も作りたかった内容ではあるが、「クロニクル」ではない。その次か、次の次あたりに、「クロニクル」の話ができればと思っている。

並行してブログは日々更新していく。書きたいことがいくつもあるし、こんな楽しいことは止めろと言われても止められない。
今も準備中だが、印刷物では絶対に間に合わない最新データをまとめて出すようなこともやりたいと思っている。

読者諸兄には、今後もよろしくお付き合いいただきますよう、お願いいたします。


クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。1973年セリーグの救援投手
Classic Stats


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