交流戦は1/4を消化した。私は毎年、セパの勝敗に注目している。セパ両リーグで実力差が開くと、せっかくのイベントの興趣を殺ぐと思うからだ。
今年で9回目の交流戦だが、過去8回の内、7回はパリーグが勝ち越している。また優勝も昨年の巨人を除いてすべてパリーグのチームになっている(2008年の阪神は1位ソフトバンクと同率だが前年順位によって2位)。
各年度の勝敗表

Inter-NPB-01




パリーグは、ソフトバンクが3度、ロッテが2度、日本ハム、オリックスが1度優勝している。
パのチームは年によって好不調の波がある。調子の良いチームもあれば、悪いチームもある。
セももちろん各球団の好不調の波はある。しかし、特に2008年以降、横浜(DeNA)は、10位以下に沈んだまま。勝率はずっと3割以下、さらに広島も大きく負け越すことが多い。
この2球団がお荷物になるために、セリーグはトータルでは勝ち越すことができないのだ。

反対に言うと、パリーグ各球団はDeNA、広島から勝ち星を荒稼ぎして上位に上がるのだ。
交流戦での通算成績を見てみよう。

Inter-NPB-02


1位のソフトバンクから9位のオリックスまでは5割近い勝率となっている。このあたりは均衡しているのだが、10位楽天、11位広島、12位DeNAは大きく負け越している。

楽天は開始当初は大きく負け越していたが、最近は五分に近い星を上げている。しかし特にDeNAは浮上の兆しがないままだ。広島とDeNAで84もの負け越しになっている。

交流戦を通じて浮かび上がってくるのは、セリーグ各球団の実力格差の拡大だ。
交流戦を伯仲させるためにも、ペナントレースを白熱したものにするためにも、戦力均衡の必要があると思われる。

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