日本人投手3人の比較でもふれたが、岩隈、黒田の二人はBABIPが低すぎる。やや運に恵まれた感があり、いずれ打ち込まれるとは思っていた。しかし、いきなりの大量失点だった。
立ち上がりは順調に見えた。相変わらずストライク先行で、タイミングを外す投球が冴えていた。
表に味方が2点を取ってくれたことで、また安全運転になるかと思えたのだが。
2回裏、スイッシャ―を三振に切って取るが、サンタナに二塁打、レイノルズは打ち取るもブラントリーを歩かせる。この四球が痛かった。
ラバーンは、低めの速球をすくいあげて左翼席に運ぶ。決して悪い球ではなかった。
これで明らかに動揺した岩隈は、ゴームズには0-2から高めに絶好球を投げてしまう。これも左翼スタンドへ。
動揺のためか、岩隈は投ゴロをエラー、さらキプニスにも安打を打たれる。
クリーブランドの打者はシンプルだが好球必打。バットを振ることで、タイミングを微妙に狂わせる岩隈の速球系に合うようになっていった。
味方が2点を取って追いついてくれるが受難はさらに続く。3回、積極打法が続くクリーブランドはスイッシャ―が二塁打、1死後レイノルズを歩かせる。こういう四球はこれまで見られなかった。ここで落ち切らないスプリッターをブラントリーに弾き返される。
岩隈らしからぬ乱調。
あまりにも順調すぎたことで、やや危機意識が薄くなっていたのかもしれない。
岩隈に自信を取り戻させるためもあってか、4回以降も投げる。4回は先頭のゴームズに安打を打たれるが、徐々に打者に対する優意を取り戻して6回5失点で終えた。
途中から多投したシンカーが有効だった。
岩隈のようなコントロールの良い投手は、球を見るうちに追い込まれることが多い。クリーブランドは、積極打法でこれを撃破した。他球団も参考にしてくることだろう。
岩隈にはさらに投球の精度が求められよう。
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こういった日もあるとは思ってましたが、岩隈はエコ投球ですね。
あと6回5失点だったような