ドラフト以外で、投打ともに補強したのは超ベテランだけ。常勝チームを維持できるかどうかは大いに疑問だ。
CD-2012Pitch






チェンがボルチモア・オリオールズ=BALに移籍した後を、川上憲伸の獲得で埋めようとしている。川上は言わずと知れた大エースだが、右ひじの故障、そしてMLBでの過酷な待遇に対するモチベーションの喪失などで今は昔、の感がある。年俸3000万も現在の彼の評価を物語っている。

また夏には47歳になる山本昌も開幕ローテを狙っている。

情に訴える部分は多いが、落合時代のような冷静な「判断」が感じられない。

監督は70歳の高木守道、投手コーチは73歳の権藤博、63歳の稲葉光雄、(43歳の近藤真市、41歳の今中慎二もいるが)。このチームは高齢化社会を先取りした「高齢化チーム」を目指しているのかもしれないが、普通に考えれば先細りだ。

ドラフトで獲得した投手の中では、3位の田島慎二が即戦力だろうが、右肩痛という懸念材料がある。

注目したいのが、岩瀬と浅尾の起用法。落合前監督は昨年、浅尾に9回1死まで投げさせて残る2死を岩瀬に取らせる起用を6回行っている。昨年浅尾は、10Sを挙げてはいるが、簡単にクローザー、セットアッパーを交替させるのではなく、岩瀬を長持ちさせるとともに、浅尾に場数を踏ませているのだと思う。こうした繊細な投手起用を、高木監督ができるのかどうか。
高木中日は、キャンプ、オープン戦の結果を見て安易に「浅尾、岩瀬交替」を宣言しそうな気がするが。ソフトバンクと並ぶ充実した救援投手陣の起用法とともに気になるところだ。

落合中日が築き上げた精緻な投手陣を、高木監督、ベテランコーチ陣がどう継承するのか、見ものだと思う。

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