昨シーズン後、瀬戸山球団社長が解任された。多分に重光オーナーのスタンドプレーの感があるが、これに関連してサブローが復帰。さらにヤクルトを自由契約になったホワイトセルを獲得した。
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ホワイトセルは、一昨年半ばに来日していい働きをした。しかし昨年は統一球の影響か、不振だった。この選手は選球眼がいい。井口資仁と中軸を打てばうるさい存在になる。ただし、肝心の打力が戻るかどうかは未知数だ。

一昨年のロッテは、上位から下位まで打線の切れ目がなく、生産性が高かった。またそれぞれの選手が役割をはっきり認識していた。

それが昨年、西岡剛がアメリカに移籍、金泰均、大松が絶不調、井口、今江も数字を落とし、荻野貴がまた怪我に泣くなど、ほぼすべてのパーツが機能しなくなった。プラスの要素は外野に定着した伊志嶺だけと言ってもよかった。

しかし今季は、打開策を打ち出したとは言い難い。前述のホワイトセルとサブローが出戻ったこと、さらに荻野を再び外野に戻した以外は手を打たなかった。

解任された瀬戸山さんが手記で述べていた様に、本社の経費削減の圧力は相当強い様だ。

年俸総額は22.8億円から21.8億円へ。「1億減らせ」というオーナーの声が聞こえるようだ。

端的に言って、このチームはモチベーションを高める要素がほとんど見えない。12球団一と言われる応援団の期待に応えることができるかどうか、甚だ疑問である。

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