com


昨日、奈良で初めて開催された女子プロ野球のティアラカップに行ってきた。
今年再編成された4球団が2日間かけてトーナメントで優勝争いをするものだ。

佐藤薬品スタジアムと言うのは、昔の県営橿原球場のことだ。ネーミングライツでスポンサーになった企業名を付けた。
そんなに来ているわけではないが、この球場で天理高校のマックス佐藤(佐藤清)や新田泰士、鈴木康友、郡山高校の米村理などを見た思い出がある。
しかし、このネーミングでは、企業の敷地内にあるグランドみたいだ。
「佐藤工業スタジアムで試合?あ、練習試合か」みたいな違和感ややあり。

ティアラカップは、女子野球=JWBLを一度に俯瞰することができると言う点がいい。1日目の2試合で全4チームが登場するのだ。チームの個性や実力も、大づかみに把握できる。

1試合目はノースレイア対ウェストフローラ、ウェストはJWBL最大のスター、小西美加が先発。ノースは里綾実。
ノースは監督が杉山賢人から女性初の坪内瞳に交替している。昨日時点で5勝12敗と低迷。唯一ティアラカップの優勝がない。
里は抑制のきいたスライダーを持っているが、速球が甘い印象で、ウェストはこれを立ち上がりからかんかん打っていた。

sato


小西美加はさすがに球が違う。球速もあるだろうが、それ以上にコントロールが素晴らしい。何よりマウンドさばきの立派さ。

konishi2

konishi


ノースは小西の球を打つことができない。
里は5回途中で降板し、二番手に左腕泉が上がったが、ストライクが入らない。
女子プロ野球は昨年までの3球団から4球団に少しエクスパンションされた。各球団の戦力は、全体的に低下している。特に2番手以降の投手と、捕手が手薄になった。回の頭のボール回しで、捕手が二塁に投げるボールはほとんどワンバウンド。昨年はそうではなかった。

west


ウェスト 11-0 ノース

2試合目はイースト・アストライアとサウス・ディオーネ。これは好ゲームだった。イースト大田とサウス宮原が好投した。

east


大田は立ち上がり制球が定まらなかったが、球威はあり次第に立ち直った。宮原はキレのある球を投げて次々とアウトを重ねていく。
小西美加と並ぶ大選手、川端友紀はDH。安打は出なかったが球をよく見極めていた。
またサウスの遊撃、厚ケ瀬美紀は素晴らしい守備を見せた。肩も良いが、反射神経が素晴らしいと思った。

三原はあと3mでスタンドインという大ファウルを打った。パワーがついてきたと思った。

mihara


試合は3-3 くじ引きでサウスが決勝進出。これ、何とかならないかと思う。せめてオリンピックのようにタイブレークにすべきだろう。



試合の後、作家長谷川晶一さんと合流して、女子野球ファンの方々の飲み会に出させていただいた。
野郎ばっかり。「ナウシカをひたすら盛り立てる風の谷の衆」と言う感じでなかなか感動的だった。このことは、今日の決勝戦を見た後に詳しく伝えたいと思う。

今日の決勝戦も酷暑だが、頑張って見に行きます。

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!



広尾晃 野球記録の本、アマゾンでも販売しています。




クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。巨人、投手のランキング 基本データ
Classic Stats