今日は復活を目指す投手たち。松坂世代を代表する2人。ともにトミー・ジョン手術明け。
松坂大輔。

DaisuK




開幕当初は制球力が定まらず、乱調が続いたが4/28、3回を完全におさえた。その矢先に左わき腹を痛めて故障。1か月半も投げられなかった。

6/11に復帰後は、振出しに戻ったように制球が甘くなり、失点を重ねた。三振はたくさん取っているが、松坂にとってそれは好調の証ではない。

被本塁打も増えている。ただ7/7は無四球で好投した。

マイナー契約なのでロースター枠を気にすることはないが、MLBに昇格しないまま戦力外やFAになる可能性もある。

クリーブランドは中地区2位、デトロイトを2.5差で追いかけている。マスターソン、ヒメネス、カズミア、クラバー、マカリスタの先発5人は抜群ではないが、ローテを維持している。
指揮官が彼らの1人を外して松坂を入れたいと思うような成績ではない。

和田 毅

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松坂の成績とよく似ている。一言でいえばぱっとしない。5/16の復帰以来、毎試合失点している。もともと制球が良い方ではないが、松坂ほどではないにせよ、四球も多い。被安打が多いのは、身上である「球のキレ」がないためだろう。

ただ、奪三振が増えて四球が減り、成績は上向きだ。

ボルチモアは激戦区アリーグ東で大接戦を演じている。しかしエースのチェンがDL入り。ティルマンが良い活躍だが、先発投手陣にはばらつきがある。ショーウォルター監督は、ローテーションをあまり固定しない指揮官であり、和田の調子が上がってくれば、先発で起用することもあろう。もう一段の頑張りが必要だ。

和田はMLBでは先発よりも救援が向いている可能性もあると思う。三振が取れる遅い速球が持ち味だからだ。
故障さえなければ、近々MLBデビューの機会はあるのではないか。

NPBでは多くの選手の目標になった二人の投手。その雄姿を再び見たいものだ。


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