黒田らしからぬ投球だったが、皮肉にも勝ち星を得た。こういう日もあると言うことだ。
kurodai-20130713


しょぼしょぼと雨が降るヤンキースタジアム。ミネソタは数年前のつながる打線が解体して、マウアー、モルノー、その他大勢と言う感じ。しかもモルノーはすっかり迫力がなくなった。

1回、2死からマウアー、モルノーに連打。しかしドゥーミットはスライダーを打たせて一ゴロ。

2回、プルーフに中前へ運ばれるがアルシアを三振。ヒックス、フロリモンをゴロに仕留める。

3回、ドジールが二塁打。また走者を背負う。1死後マウアーを歩かせる。この日は打たれそうな気がしたのだろう。しかしモルノーは三振、ドゥーミットは三塁ゴロ。

4回、またプルーフに中前打。しかし後続を断つ。
このところ黒田はスライダーの精度が落ちていた。各打者が手を出さず、ボールになることが多かったのだが、この日は少しましだった。

ここで雨が横殴りに吹き付け、グランドにシートがかぶせられる。
中断は1時間8分に及んだ。普通であれば、黒田はここで降板だが、本人の強い意志で続投。前半戦最後の登板、何としても責任投球回を投げたかったのだろう。
まだ援護点は0。

5回、かといって良い投球ではなかった。2死後またもやマウアーに二塁打を打たれるもモルノーを歩かせ、ドゥーミットを二ゴロで抑えた。
その裏、ガードナーとカノにタイムリーが出た。
4人の投手がつないでこの2点を守り、黒田に8勝目がついた。

5回で90球。8人の走者を出した。雨の影響もあってか黒田らしからぬ無駄の多い投球だったが、ミネソタの打線が淡白で、迫力が無かったことが幸いした。



黒田はERA1位。「いずれ黒田が日本人投手で最上位に来るでしょう」というコメントがあったが、慧眼だと思う。
ベテランの持ち味がじわっと出てきつつある。


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