ヤクルトのバレンティンが、凄いペースで本塁打を量産している。そろそろ「55」という数字が視野に入ってきた。
バレンティンのキャリアSTATS 修正しました。

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オランダ領キュラソー出身。今楽天にいるアンドリュー・ジョーンズにあこがれてMLBを目指した選手の一人である。
長打力は群を抜いていて、注目されていた。2004年のアテネ五輪では野球代表として出場し、1本塁打を打っている。
身体能力が優れていることはよく知られていた。
しかしシアトルではイチローの控えであり、荒っぽい打撃でレギュラーにはなれなかった。
シンシナティに移籍するも1年でFAとなりヤクルトにやってきた。

ちょうど統一球の元年だったが、バレンティンはものともせず本塁打を打ちまくった。2012年は規定打席に達しなかったのにもかかわらず本塁打王となった。
そして今年、出場した2試合に1本に近いペースで打ちまくっている。統一球が微調整されたことで、量産体制にさらに拍車がかかったと思われる。

NPB記録である55本塁打に挑戦すると言われている。3人の55本塁打者と、54本塁打者の記録と比較する。

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バレンティンは故障のため、4月13日まで公式戦に出場していない。しかしそこから打ちまくり、30本目からは4人の先人たちのペースに追い付いている。
本塁打率(本塁打/打数)では、バレンティンは一番高い。



10本ごとの所要試合数の比較。

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バレンティンは、1本目からほとんど調子を落とすことなく本塁打を打っている。

一般的に、外国人選手はシーズンが深まるとともに調子を上げてくる。
ヤクルトは現在最下位だがポストシーズンは十分に望める位置にある。ペナントレースが加熱するとともに勝負を避けられる可能性は高まるが、それでもバレンティンが本塁打記録を更新する可能性は大いにあるだろう。

問題は「55」という数字に近づいたときに、例によって「勝負を避ける」悪しき慣習がみられるかどうかだ。
過去、3人の外国人選手が受けたような「不正」を受けることが無いよう望む。

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