イチローは今朝にも日米通算4000本安打をマークするだろう。すでに申し上げているように、私はこれは記録ではないと思っている。
ただ日米のメディアの反応は少し変わってきたように思う。
最近、ブライアン・ホッチというヤンキース番の記者が、MLBで4000本を打つのと、他リーグとの合わせ技で4000本を打つのは、厳密には価値は同じとは言えないが、それでも大したものだ。MLBで4000本を打ったのはピート・ローズとタイ・カッブの二人だけだが、マイナーリーグを合わせても三人増えるだけだと言っている。

この意見は真っ当なものだ。他リーグの違いを認めたうえで、合算した数字、積み上げた数字の偉大さについて語っている。ごっちゃにしていない。あくまで「参考記録」だが。

この記事はNHKのMLB中継内でも紹介された。
その影響もあってか、最近はイチローの日米通算4000本安打間近を紹介するときに「MLBで4000本安打を打ったのはローズ、カッブの二人だけです」とは言わなくなったように思う。

MLB、MiLB、独立リーグ、NPB、NPB二軍、KBOを合わせて3500本以上打った打者。昨日まで。
調べた限りだが23人。

4000hits-20130820




イチローはNPBの二軍で156安打を打っているので、すでに4000本を超えている。4000本以上はイチローを含めて6人。
マイナーの安打を含めるとハンク・アーロン、スタン・ミュージアル、それにジガー・スタッツという不思議な打者が4000本安打を打ったことになる。
スタッツは1920年から23シーズンにわたってAAのパシフィック・コーストリーグ、ロサンゼルス・エンゼルスでプレーし、3356安打を打った。MLBの737安打と合わせて4093安打と言うわけだ。

3500本以上の打者の中には、ロッテで活躍したフリオ・フランコもいる。フランコはマイナーで836本、NPBで286本、KBOで156本を加算し、3864本を記録している。

またデレク・ジーターもMLBとマイナーを合わせて3859安打を打っている。
このランクには、ジガー・スタッツ同様、マイナーで3000本以上安打を打った打者も二人含まれている。
スペンサー・ハリスのマイナー通算3617安打は歴代1位。1921年から26年かけて記録した数字だ。48歳までマイナーでプレーした。
当時は、この手の「マイナーの大選手」が結構いたのだ。

リッキー・ヘンダーソンは23年かけて3705安打、MLB機構を離れて独立リーグで稼いだ安打も含まれている。

こうしてランキングをしてみると、イチローも大したものだ、とも言えるが、同時に他のリーグでの数字を合算することの空しさも感じないではない。無理に作った表だと思う。

日本サイドは、NPBはMLBと肩を並べているとか、NPBよりMLBの方が試合数が多いことを考えてもNPBの記録を合算する意味があるなどと主張するが、NPBだけ合算OKだというのは、恣意的だと言わざるを得ない。

何にせよ、ここ5試合、イチローは20打数3安打、4000という数字の前に重圧を感じているのは明らかだ。
さっさと達成させて、あと280本ほどになっているMLB3000本安打へ向けて走ってほしい。

追記:二試合目は代走のみ。ジラルディは、特別扱いしていない。好ましく思うが、何にせよ、さっさと決めて平常に戻って欲しい。

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