私は宿屋が町に一軒しかないような地方の町に宿泊することがある。宿帳を見ると、今年5人目の客だ、みたいなこともある。
自然に恵まれた山里で泊まるときは、どんな料理が出るか楽しみなのだが、そんな夕食の膳に「マグロとイカの刺身」「エビのてんぷら」「たことキュウリの酢の物」「一人鍋 豚」などが並ぶことがしばしばある。がっかりするのは言うまでもない。
今回の日本テレビのプロ野球ベスト9の発表を見て、同じような感慨を受けた。
要するに「そこそこ豪華だが、こだわりがない、心がこもっていない」ということだ。
結果発表 ベスト10まで

best9 nittere


皆さんはどう思われただろうか?妥当だと思われただろうか。
最近の選手に偏っている、巨人、セリーグの選手に偏っている、そういう面もあろう、
だが、それ以上に、ここには「思い入れ」がほとんどない。最近の選手を中心に、妥当だと思える選手が、ずらっと並んでいる。
面白くないのだ。

私の球友にM氏がいる。この人は国家公務員、お堅い仕事なのだが「史上最強の二塁手は国貞泰汎」と言い切って譲らない。そんな人がバランス感覚を要する国家行政を司って大丈夫なのか!と思うが、野球ファンというのはそういうものだ。バイアスがかかったり、個人的な体験を大事にしたりする。国貞泰汎って、皆さん知っていますか?→国貞泰汎

このランキングを見ると、そういう「偏った思い入れ」がほとんどない。テレビで露出が多い選手が順番に並んでいるという印象だ。
顔ぶれを見れば昭和の野球を見てきた人も投票しているとは思うが、妙な数字の偏りがほとんどない。順当で、穏当で、面白くない。思い入れが感じられないのだ。」
お定まりの和食会席を食べている味気なさを感じる。大好きな門田博光が選ばれたことさえ面白くない。大田卓司は?

日本テレビ、讀賣グループは、「プロ野球の父」正力松太郎以来、日本人にプロ野球の楽しさを植え付けてきた。様々な手法を用いて、人々の心に「プロ野球」という美田を開拓してきた。



しかし今回のベスト9の結果は、この美田が今はなく、茫漠とした空疎な「休耕田」が広がっていることを意味している。「巨人戦」さえ地上波でろくに放送しないのだから、当然の話ではある。

日テレの関係者は、このことを深刻にとらえるべきである。あなたがたが開拓した田んぼは既に荒れている。漠々とした荒れ地になっている。

もう一度田んぼに鍬を入れるべき時が来ている。

※今朝のダルビッシュの投球についての記事は遅れます。島村アナが中継し、森繁和さん、出村義和さんが解説するJ-Sportsの中継現場に私が同席させていただくからです。画面には映りません。当然です。
スタジオでの中継放送の模様も少しお伝えします。夕方になると思います。



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