日本人投手に対するMLB側の評価も、かなり覚めているように思える。
NPBで実績を挙げた投手たちのマイナーリーグでの成績

松坂は既報だが、マイナーリーグでの成績を見る限りでも、あまり大きな期待はされていなかったと思える。103.1回で39個の四球はいかにも多い。AAAはMLBと大きな実力差がないとはいえ、11被本塁打も含め、往時の力はないと見られていたはずだ。
和田毅はセプテンバー・コールアップで呼ばれはしたが、ポストシーズンには出場できない。要するにテストのみ。トミー・ジョン手術明けとはいえ、MVPまで受賞したNPBを代表する投手に対する待遇としては厳しすぎる。
岩隈の時もそうだったが、NPBでの投げ過ぎによる左腕の「勤続疲労」をかなり重く見ているのだろう。2年契約の2年目。来季、球団はオプションを行使するかどうか。クレバーな投手だけに、適応法を見つけ出して来季、復活してほしい。
建山は毎年、MLBでは散々な成績だが、マイナー契約にせよなぜか首がつながる不思議な投手だった。今季はレンジャーズから放出されてヤンキースに拾われたが、ついに昇格せず。FAは確実だが、またどこかと契約するかもしれない。こういう経験、コーチ、指導者として活きてくるのではないか。
前年ソフトバンクで抜群の成績を上げてMLBに復帰した岡島だが、十分に力を発揮することなく戦力外となった。
年齢もあり、チームとしても優先順位が低いのだろう。中島裕之と言い、オークランドはNPB出身選手に対して非常にシビアだ。あまり期待していないのがありありとわかる。
昨年エンゼルスからパイレーツに移った高橋尚だが、開幕直後の登板で結果を出すことができず、好成績ながらもずっとAAA暮らし。ロッキーズに移籍したが、ここでは数字を残すことができず戦力外に。
制球力、球威ともに衰えが見えるが、少し前までNPBで実績のあるこのクラスの投手にはオファーがあったものだ。彼も見切られている。
ノンブランドの投手の数も減った。

村田透は2007年巨人の大学社会人1順目だったが1軍登録ないままに戦力外に。2011年からクリーブランドにいる。
3年目はAA、AAAで先発として投げたが、目立つ成績ではなかった。この投手も被本塁打が多い。
28才であり厳しいが、ノンブランドでここまで上がってくる日本人選手は少数だ。何とか踏みとどまってほしい。
橋本直樹はPL学園を中退し、NOMOベースボールクラブ、阪南大、関西独立リーグを経てクリーブランドに。しかしルーキーリーグでさえも結果を出せなかった。
毎年NPBに指名されなかった選手やNPBを戦力外になった選手が何人かMLB機構入りするが、ルーキーリーグでさえまともな成績を上げることは稀だ。これを見ると日本野球のすそ野はMLBよりもはるかに小さいことを実感する。
NPBには競争環境がないのだ。NPBの一軍で通用しないと、MLBに挑戦しても意味がないのではないか、とも思う。
一握りのトップクラスの選手は、MLBでも十分に通用するが、他の投手はマイナーでさえも覚束ない。そのことにMLB側が気付き始めている。
MLBがほしいと思う投手は一握り。他には見向きもしない。
投手に関してはこれからさらにMLBの「いいとこどり」が進むのだろう。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
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クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。1989年斎藤雅樹の大快投 田中将大と比較してみるべし


松坂は既報だが、マイナーリーグでの成績を見る限りでも、あまり大きな期待はされていなかったと思える。103.1回で39個の四球はいかにも多い。AAAはMLBと大きな実力差がないとはいえ、11被本塁打も含め、往時の力はないと見られていたはずだ。
和田毅はセプテンバー・コールアップで呼ばれはしたが、ポストシーズンには出場できない。要するにテストのみ。トミー・ジョン手術明けとはいえ、MVPまで受賞したNPBを代表する投手に対する待遇としては厳しすぎる。
岩隈の時もそうだったが、NPBでの投げ過ぎによる左腕の「勤続疲労」をかなり重く見ているのだろう。2年契約の2年目。来季、球団はオプションを行使するかどうか。クレバーな投手だけに、適応法を見つけ出して来季、復活してほしい。
建山は毎年、MLBでは散々な成績だが、マイナー契約にせよなぜか首がつながる不思議な投手だった。今季はレンジャーズから放出されてヤンキースに拾われたが、ついに昇格せず。FAは確実だが、またどこかと契約するかもしれない。こういう経験、コーチ、指導者として活きてくるのではないか。
前年ソフトバンクで抜群の成績を上げてMLBに復帰した岡島だが、十分に力を発揮することなく戦力外となった。
年齢もあり、チームとしても優先順位が低いのだろう。中島裕之と言い、オークランドはNPB出身選手に対して非常にシビアだ。あまり期待していないのがありありとわかる。
昨年エンゼルスからパイレーツに移った高橋尚だが、開幕直後の登板で結果を出すことができず、好成績ながらもずっとAAA暮らし。ロッキーズに移籍したが、ここでは数字を残すことができず戦力外に。
制球力、球威ともに衰えが見えるが、少し前までNPBで実績のあるこのクラスの投手にはオファーがあったものだ。彼も見切られている。
ノンブランドの投手の数も減った。

村田透は2007年巨人の大学社会人1順目だったが1軍登録ないままに戦力外に。2011年からクリーブランドにいる。
3年目はAA、AAAで先発として投げたが、目立つ成績ではなかった。この投手も被本塁打が多い。
28才であり厳しいが、ノンブランドでここまで上がってくる日本人選手は少数だ。何とか踏みとどまってほしい。
橋本直樹はPL学園を中退し、NOMOベースボールクラブ、阪南大、関西独立リーグを経てクリーブランドに。しかしルーキーリーグでさえも結果を出せなかった。
毎年NPBに指名されなかった選手やNPBを戦力外になった選手が何人かMLB機構入りするが、ルーキーリーグでさえまともな成績を上げることは稀だ。これを見ると日本野球のすそ野はMLBよりもはるかに小さいことを実感する。
NPBには競争環境がないのだ。NPBの一軍で通用しないと、MLBに挑戦しても意味がないのではないか、とも思う。
一握りのトップクラスの選手は、MLBでも十分に通用するが、他の投手はマイナーでさえも覚束ない。そのことにMLB側が気付き始めている。
MLBがほしいと思う投手は一握り。他には見向きもしない。
投手に関してはこれからさらにMLBの「いいとこどり」が進むのだろう。
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