旧聞になったが、なかなか味わいの深いSTATSを持っているので取り上げたい。
小野晋吾は93年ドラフト6位。同期には藪恵一、波留敏夫、大家友和、松井稼頭央、金子誠、平井正史、小久保裕紀。ロッテの7位は福浦和也。
キャリアSTATS ファームも含めて

Shingo-Ono-0922


最初の3年はファーム。とにかくストライクが入らなかった。制球が悪いため被安打も多く、しばらくは使い物にならなかったが、比較的球威があり、スライダー、シュートなどの変化球もあったので97年頃から先発投手として使われ始める。

成績が急上昇したのは98年から。制球が良くなり、安定感を増した。

この投手は、制球が悪かったときから内角攻めを厭わなかった。そのために死球が多かったが、この度胸が後に生きてくる。

怪我も多くて、離脱も多かったが、万全の時はQSは期待できる投手だった。



私が印象的だったのは、2010年、怪我から復帰してセットアッパーとして再起してからだ。堂々としたマウンド態度で、ピンチを抑える投球は、なかなか見ものだった。

翌年から3年契約をし、サイドスローになったが3年間で32試合に投げたのみ。今期は1軍登板はなかった。
タイトルは最高勝率(2000年)のみ。この年にオールスターに出ている。

制球力の克服にかけた野球人生と言う感がある。これだけ投げながらセーブが1つもないのも面白い。個性派の投手がまた一人消える。

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