シーズンが終了した日本人MLB選手についてレビューを始めよう。ダルビッシュから。
今季の戦績。少し細かく。DRは登板間隔(日数)、RSは援護点。NPは投球数、Strはストライク。StLはストライクのうち見逃し、StSは空振り。ブルーはQS、濃いブルーはHQS。

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一目で分かるのは、晴れのち曇り、やがて雨というシーズンだったことだ。5月終わりまで2か月で7勝2敗。しかし、以後は6勝7敗。
分かれ目となったのは6月。6試合で5QS、3連続HQSを記録しながら1勝1敗に終わった。6試合で援護点が11点しかなかったのだ。
7月にDL入り。8月は3連勝もあったが、8月末から4連敗。昨年を下回る勝ち星に終わった。
月別に見てみよう

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5月はERA3.79なのに3勝、6月はERA2.31なのに1勝。テキサスは6月から打線が湿り始めた。RSA(援護得点率)は、6月以降4点に届くことはなかった。

ストライク%は、4月から8月まで63%前後。これは先発投手の平均61%よりかなり高い。しかい9月に入って制球がおかしくなり59%に落ちている。
スイング%、並みの投手なら10%に届くかどうかだが、ダルはシーズン通して13%、春先は17%という凄さだった。しかし、スライダーに各打者が手を出さなくなり、以降はやや下落した。

こうしてみると、9月にやや制球を乱した以外は、ダルビッシュはずっと高いレベルを維持してきた。

ダルに責任があると言うより、不振に陥った打線に翻弄されたという傾向が強い。



問題は被本塁打。本塁打を打たれた試合は17試合で5勝6敗、打たれなかった試合は15試合で8勝3敗。被本塁打は大きな課題だ。

得失点差で勝ち星を割り振ったピタゴラス勝率(金曜日に「野球好きニュースで説明します」)で見ると16勝6敗、今季のダルビッシュは確かに不運だったと言えよう。

登板間隔別に見てみる。

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中5日よりも中4日の方が防御率は良いが、他の内容は大差ない。ダルは中4-6日までほぼ変わらないペースで投げていたことが分かる。
ただ中7日以上あいた試合(開幕戦とDL復帰戦)は、さすがに凄い投球をしている。

ダルビッシュは、MLBのローテーションに順応していると考えられるのではないか。

次稿では昨年と比較する。


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