黒田のスタミナ切れは、データを見ても明らかである。
月次の成績を見て行こう。

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勝ち星は4月だが、投球内容は7月が抜群に良いことが分かる。33回を投げて自責点2、WHIP0.94。

ストライク%は5~8月まで63%以上。先発投手の標準とされる60%を超えている。
8月後半からの成績の落ち込みが良く分かる。被安打率も悪化している。制球、球威ともに落ちたのだ。

7月以降、RSが一桁に落ちたことも痛いが、黒田の不振は援護点とは関係がない。

登板間隔別の投球内容。
中4日、5日、6日、7日以上。

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ここに黒田の不振の秘密が隠されている。
黒田は中4日ではERA4.21、WHIP1.38、被打率.276、7勝8敗。ローテーション4番目程度の成績しか挙げていない。
しかし中5、6日ではERA2.36、WHIP0.96、被打率.218。援護点が少なかったので勝ち星こそ3勝4敗だが見違える成績を挙げているのだ。

38歳になった黒田には、わずか1日の差だが、中4日では十分にチャージできないのだろう。
ヤンキースは特定の選手を特別扱いすることは殆どない。来季も契約延長するとすれば中4日が基本になるだろう。黒田にとっては肩、ひじ、そして全身のケアをいかにするか。スタミナをいかに温存するかが課題になってくるだろう。


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