【2009年2月5日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】
2008年、アリーグで規定投球回数に達した投手をいろいろなSTATSで比較した。
まず、今のMLB先発投手の投球数の目安とされる100球でどこまで投げられるか。球数の多い松坂は、当然のことながら非常に悪い。6回投げられないのである。
6回を3失点以内に抑えることをQS(Quality Start)といい、先発投手の最低の義務とされるが、そもそも松坂はその最低基準を満たしていないのである。。
悪い方を見れば、四球数ではリーグ1位。完投すれば5回歩かせる計算だ。
しかしながら、奪三振、被安打、自責点ではリーグ上位。前回も述べたが、松坂は最も安打が打ちにくく、攻略しにくい投手なのだ。
普通、投球数、四球数が多い投手は、防御率が悪く、勝ち星も稼げないはずだが、松坂は例外的なのだ。
この出入りの大きいSTATSの結果、MLB関係者が重要視するWHIP(1回あたりの安打、四球数の合計)は、中位に沈んでいる。
今年、地元BOSのファンは、自チームの最優秀投手に18勝の松坂ではなく、16勝のレスターを選んだ。これは、球数が多くていつもいらいらする松坂よりも、レスターを評価したということだ。STATS的に言えば、WHIPでレスターの方が良いこと、さらに投球回数で松坂が下から2番目であることも響いたのだろう。非常に目の肥えたファンだというべきだ。
このでこぼこしたSTATSこそが、松坂らしいと言えばいえるのだが、それが信頼感を損なっていることも間違いがない。
■後日談:2009年は信頼が戻ることはなかった。ワイルドカードは得ることができたが、松坂は重要戦犯の一人ではあろう。
2008年、アリーグで規定投球回数に達した投手をいろいろなSTATSで比較した。
まず、今のMLB先発投手の投球数の目安とされる100球でどこまで投げられるか。球数の多い松坂は、当然のことながら非常に悪い。6回投げられないのである。
6回を3失点以内に抑えることをQS(Quality Start)といい、先発投手の最低の義務とされるが、そもそも松坂はその最低基準を満たしていないのである。。
悪い方を見れば、四球数ではリーグ1位。完投すれば5回歩かせる計算だ。
しかしながら、奪三振、被安打、自責点ではリーグ上位。前回も述べたが、松坂は最も安打が打ちにくく、攻略しにくい投手なのだ。
普通、投球数、四球数が多い投手は、防御率が悪く、勝ち星も稼げないはずだが、松坂は例外的なのだ。
この出入りの大きいSTATSの結果、MLB関係者が重要視するWHIP(1回あたりの安打、四球数の合計)は、中位に沈んでいる。
今年、地元BOSのファンは、自チームの最優秀投手に18勝の松坂ではなく、16勝のレスターを選んだ。これは、球数が多くていつもいらいらする松坂よりも、レスターを評価したということだ。STATS的に言えば、WHIPでレスターの方が良いこと、さらに投球回数で松坂が下から2番目であることも響いたのだろう。非常に目の肥えたファンだというべきだ。
このでこぼこしたSTATSこそが、松坂らしいと言えばいえるのだが、それが信頼感を損なっていることも間違いがない。
■後日談:2009年は信頼が戻ることはなかった。ワイルドカードは得ることができたが、松坂は重要戦犯の一人ではあろう。