【2009年3月22日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

1回表。韓国2番鄭根宇のライトフライをアブレイユがポロリとやって、慌てて2塁へ送球したのを2塁でポロリとやって、それで試合は決まったようなものになった。これまでシルヴァは無失点だったが相手はオランダとイタリア、韓国戦の参考になるものではなかった。

何というだらだらした試合か。試合中にソーホ監督があくびをかみ殺すシーンが何度も出たが、彼らのメンタリティはアジア人とよほど違うのだろう。もう2回の時点であきらめてしまったのだろう。

韓国は7回途中まで尹錫珉が投げたことで、主要な投手をほぼ温存できた。柳賢振は1人に2球だけ投げさせたが、これは実戦感覚をつけさせるためだろう。決勝戦の相手は、奉重根、柳賢振というタイプの違う2枚の左腕エースと対戦しなければならなくなった。

Pool.Aとその他のPoolでは次元の違う試合をしてきたのだ、と痛感させられる。MLBの選手たちは162試合で実力を出すのであって、わずか数試合の真剣勝負では本気になれないのか、とも思えた。

■後日談:呆然とするほどのあっけない試合だった。自国にトップリーグを持たない国は、チーム編成が不可能なのかとも思った。