2009416日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

WBCの決勝戦のあの気配がそのまま残っていたように見えた。最初の打席は初球を打って遊撃の頭越えを狙うも緩い飛球。しかし2打席目には安打を放ち、以降の打席もいきいきとしていた。グリフィJr.の本塁打が出るなど出来過ぎた試合だと思っていたが、7回、イチローのグランドスラム。打ち上げたかな、という打球が右中間スタンドに消えていった。

こんな展開は、予想できない。LAAという最強のライバルを完膚なきまでたたきつぶした。城島の怪我は心配だが、今年はWBCの勢いをそのままSEAに持ち込んだようだ。

運もある、気力も充実している。最高のスタートを切った。

いい試合を見た。スタンドの張本勲さんも呆れていることだろう。
■後日談:この試合は感激した。イチローは、狙っていたと思う。そしてそれを現実にする力があるのがイチローなのだ。