【2009年5月4日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

建さんがようやくMLBのマウンドに上がった。「よかったねー」と思っていたのだが、良く考えてみるとこれは歴史的な出来事だということに気が付いた。史上三番目に高齢のMLBデビューなのだ。1位はよく知られているとおり42歳のサッチェル・ペイジ、2位は41歳のディオメデス・オリーボ、建さんは40歳で3番目なのだ。

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1番から9番まで、ちょうどフィリーズのラインナップと一通り対戦した。1番打者ビクトリーノへの初球は日本ではシュートと言っていたが、こちらではチェンジアップ。Pゴロ併殺で仕留めて3アウト。次の回からは、140キロの4シームをいかに早く見せるか、建さんの老獪な投球が始まるのだ。何とおなじみのイバニェスは2番を打っているが、彼に2塁打を打たれてからは、後続を抑えていく。時折投げる遅い変化球が有効だったのだろう。恐らく一番怖いのは、ハワードではなく5番のロリンズだと思うが、ここでは4シームと2シームの使い分けも行っている。

9人目の打者は今年11月には47歳になる投手のモイヤーである。この大投手も建さんには大いに興味を抱いたようで、何と9球も粘っている。建さんはずっと4シーム、一番速い球を投げ続けて彼を左飛にしとめた。面白い勝負だったはずだ。ライブで見たかった。

 

ペイジは46歳で12勝を挙げている。オリーボも翌年5勝である。建さんはこれから、どれだけの成績を残すだろうか。楽しみがまた一つ増えた。

■後日談:大きなミスはなかったが、高橋建は最終的にはマイナーでシーズンを終えた。MLB残留も難しいだろう。40歳と言う年齢はやはり将来を夢見るには無理がある。もっと早くにMLBに行くシステムがあればと思う。