【2009年6月27日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

日本でも一部報道されたが、5月に開幕した米西海岸の独立リーグゴールデンベースボールリーグ、ロングビーチアルマダで、伊良部が先発投手として投げている。読売で長らく中継ぎを務めた三澤興一も同じチームで頑張っている。後で知ったのだが、このチーム出身者にはSEAのヤクバゥスカスがいる。しかし、25人のロースターにMLB出身者はほとんどいない。レベルは決して高いとは言えない。

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三澤は2006,7年と野球をしていなかったが、2008年独立リーグのノーザンリーグ、ゲーリーラりキャッツで29試合7勝1敗6SV2.29の好成績を残し、クローザーとして入団した。しかし開幕2戦目から3試合連続で救援に失敗した。調整期間を経て6/16にセットアッパーとして復帰、2試合を押さえたが、6/24リードされている場面で最終回に登板して再び失点している。苦労しているという印象だ。

伊良部は6/5のYuma戦で先発、5回を投げ6安打を打たれるも勝利投手となる。次の試合7回1自責点と好投したが、その次は打ちこまれた。このレベルでこの成績は、何とも言えない。これを踏み台にMLBを目指すとは今のところ思えない成績である。

気になるのは、伊良部自身が野球を楽しんでいるのかどうか。独立リーグは、ビジネスというより「野球を続けたい」という気持のプレイヤーが多いと思うので。

■後日談:伊良部はアメリカと日本の独立リーグを少しつまみ食いしただけで、今年を終えた。楽しくなかったのだろうか。