【2009年6月30日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

6月のアマチュアドラフトが終わると、マイナーではルーキーリーグが始まり、活発な動きがみられる。同時にMLBに上がる選手、落ちてくる選手、浮沈もみられるようになる。まずは投手。

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MLBではDL入りが相次いでいるが、マイナーは元気だ。薮田、藪ともにセットアッパーとして数字を残している。前川は先発を外れピリッとしない。井川はもう堂々たる主戦投手である。小林雅は、MLBにいるのが不思議なSTATSだったが、マイナーでもぱっとしない。

そして、大きな成績の下落もないのにチーム事情でマイナーに降格した高橋建。降格するや否や2試合をピシャッと押さえた。腐らずに頑張る。いい男である。今年は絶対に優勝しなければならないNYMにとって、必ずや再び必要とされることがあるだろう。

田澤も堂々たる成績を上げている。安定感がある。

トピックスは、シーズンが始まってからBALと契約した田中良平。千葉のドラフト1位だったが、昨年戦力外通告を受けてアメリカで再起を図っていた。サイドスローの右投げ。これまでは制球難が課題だったが、AAでクローザーとして見事な活躍。27歳。この活躍が続けば、後半戦にMLBに顔を出す可能性さえあると思う。

ブースは打線に捕まっている。須田は昨年同様ルーキーから再スタート。今年日生三高からATLに入った山林はオーストラリアの教育リーグから帰ってきたはずだが、ロースターには名前がない。やや気になるところである。

■後日談:マイナーを丹念に見ていくと、選手の資質がかなりわかってくる。続けたい。