【2009年7月9日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】
ひょっとするとミネソタのファンよりも、日本人のほうがマウアーの数字に気をもんでいたのではないかと思うが、6試合連続1安打という“スランプ”中のイチローの横をマウアーが抜いていった。今年のマウアーは、昨年までの好打者ではなく、スラッガーというにふさわしい豪打ぶりである。OPSも1.000を超えている。
マウアーがイチローよりも有利なのは、打数が100以上も少ないことだ。1本の安打の価値が違う。反対に、打てないと打率が急降下するということでもあるが。
後半戦もマウアーは打ちまくるのか、イチロー、マウアーのオールスターを境目とする全後半戦の過去の数字は、以下のとおりだ。
何度か紹介しているようにマウアーはシーズン通産で.350を打ったことはない。そして、全後半戦で見ると.027ほど打率を落としている。
一方のイチローも後半戦の方が打率は悪い。少し前までのイチローは夏以降極端に打率を下げていた。しかし近年は夏を越えてもそれほど打率が下がらない。これも円熟の境地だろうか。それにしても、イチローの現在の.356という数字は珍しくもなんともないのだということが実感できる。それから2004年後半の数字がいかにすごかったか、ということも。
マウアーは、ひょっとすると今年、1ランク上の打者に成長しつつあるのかもしれない。そうなると、高い打率を維持することも考えられる。
イチローは、2004年のようにもう一段ギアチェンジした数字を残すのか、それとも失速するのか、現状維持なのか、今の足踏み状態からどう脱するのかが鍵となりそうだ。
■後日談:マウアーは.350を打っただけでなくOPSも1.0を超えた。来季以降、手がつけられなくなる可能性もある。
ひょっとするとミネソタのファンよりも、日本人のほうがマウアーの数字に気をもんでいたのではないかと思うが、6試合連続1安打という“スランプ”中のイチローの横をマウアーが抜いていった。今年のマウアーは、昨年までの好打者ではなく、スラッガーというにふさわしい豪打ぶりである。OPSも1.000を超えている。
マウアーがイチローよりも有利なのは、打数が100以上も少ないことだ。1本の安打の価値が違う。反対に、打てないと打率が急降下するということでもあるが。
後半戦もマウアーは打ちまくるのか、イチロー、マウアーのオールスターを境目とする全後半戦の過去の数字は、以下のとおりだ。
何度か紹介しているようにマウアーはシーズン通産で.350を打ったことはない。そして、全後半戦で見ると.027ほど打率を落としている。
一方のイチローも後半戦の方が打率は悪い。少し前までのイチローは夏以降極端に打率を下げていた。しかし近年は夏を越えてもそれほど打率が下がらない。これも円熟の境地だろうか。それにしても、イチローの現在の.356という数字は珍しくもなんともないのだということが実感できる。それから2004年後半の数字がいかにすごかったか、ということも。
マウアーは、ひょっとすると今年、1ランク上の打者に成長しつつあるのかもしれない。そうなると、高い打率を維持することも考えられる。
イチローは、2004年のようにもう一段ギアチェンジした数字を残すのか、それとも失速するのか、現状維持なのか、今の足踏み状態からどう脱するのかが鍵となりそうだ。
■後日談:マウアーは.350を打っただけでなくOPSも1.0を超えた。来季以降、手がつけられなくなる可能性もある。