【2009年7月18日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】
ベダード、ウォシュバーンらSEAの主力投手が、城島のリードで投げるのは嫌だ、と首脳陣に訴えたという記事が流れている。捕手としてこれ以上のショックはちょっとないだろう。NPB時代から打撃の良い捕手という評判ではあったが、同時に守備面でも成長を見せ、MLBに移った時は攻守ともにNPBベストの捕手だったはずだ。
盗塁阻止率で見れば、城島はMLB屈指の肩の持ち主だ。衰えていないどころか、今年はまずます磨きがかかっている。PBは多い方だが改善されている。
問題は、キャッチャー防御率(cERA)である。昨年までは、投手陣自体が弱体で、ほぼ5点という城島のcERAはさして悪いとは思われていなかったが、今期、SEAの先発陣は3.74というリーグNo.1の防御率。なのに城島が受けるときは昨年と変わらない、という数字になっている。
2006、2007年は捕手としては一流の打撃と肩でポジションを堅持し、昨年はバーク、クレメントの挑戦を受けたが、かろうじて第一捕手の座を確保した。
しかし、今年は2度のDL入りという不運はあったものの、ロブ・ジョンソンとここまでcERAで差がついてしまっては、首脳陣も考えざるを得ないだろう。
よくあるのが、1塁コンバートという手だが、今年はブラニャンという大当たりがいる。DHというには、やや打撃が物足りない。
長期契約を結んでもいるし、ワカマツはこれからも城島をロブと併用で使うだろうが、来季のことを考えれば、投手陣との関係修復につとめ、少しでもcERAを改善するしか手はない。昨日の城島も3安打し、2者を刺したものの、リード面ではぱっとしなかった。ここらが踏ん張りどころだろう。
■後日談:城島は、野球文化の違いで敗れ去ったという部分は確かにある。その根底には、「通訳付きの移籍」というお客様待遇があるように思う。
ベダード、ウォシュバーンらSEAの主力投手が、城島のリードで投げるのは嫌だ、と首脳陣に訴えたという記事が流れている。捕手としてこれ以上のショックはちょっとないだろう。NPB時代から打撃の良い捕手という評判ではあったが、同時に守備面でも成長を見せ、MLBに移った時は攻守ともにNPBベストの捕手だったはずだ。
盗塁阻止率で見れば、城島はMLB屈指の肩の持ち主だ。衰えていないどころか、今年はまずます磨きがかかっている。PBは多い方だが改善されている。
問題は、キャッチャー防御率(cERA)である。昨年までは、投手陣自体が弱体で、ほぼ5点という城島のcERAはさして悪いとは思われていなかったが、今期、SEAの先発陣は3.74というリーグNo.1の防御率。なのに城島が受けるときは昨年と変わらない、という数字になっている。
2006、2007年は捕手としては一流の打撃と肩でポジションを堅持し、昨年はバーク、クレメントの挑戦を受けたが、かろうじて第一捕手の座を確保した。
しかし、今年は2度のDL入りという不運はあったものの、ロブ・ジョンソンとここまでcERAで差がついてしまっては、首脳陣も考えざるを得ないだろう。
よくあるのが、1塁コンバートという手だが、今年はブラニャンという大当たりがいる。DHというには、やや打撃が物足りない。
長期契約を結んでもいるし、ワカマツはこれからも城島をロブと併用で使うだろうが、来季のことを考えれば、投手陣との関係修復につとめ、少しでもcERAを改善するしか手はない。昨日の城島も3安打し、2者を刺したものの、リード面ではぱっとしなかった。ここらが踏ん張りどころだろう。
■後日談:城島は、野球文化の違いで敗れ去ったという部分は確かにある。その根底には、「通訳付きの移籍」というお客様待遇があるように思う。