ナリーグはアリーグと少し質の違う野球をしていると思う。同様に、100打席以上の本塁打率の高い選手50傑。

お断りしておくが、通常本塁打率と言うときは、本塁打/打数で産出することが多い。しかし、これだと四球が多い選手や、バントの多い選手は本塁打率が上がってしまう。やはり、全打席(PA)で割らないと数字の精度が下がると思われるので、このような数字を算出した。

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今、ナリーグには、何人かの大砲と言うべき選手がいる。過去3年間の数字で見ると、ハワード140本、フィルダー130本、ダン118本、プホルズ116本。毎年40本近くを打つ選手がこれだけいるのだ。それに2009年はレイノルズ、ゴンザレスが40本クラブに加入。40本塁打以上は5人。アリーグの2009年の本塁打王が39本だったことを思うと、ずいぶん派手な野球をしている感がある。

しかし、20本以上打った打者まで広げてみると、アリーグ45人に対しナリーグ39人。一部の大砲以外は、それほど大きいのを打つ選手がいないことを示している。

以下は、10本塁打以上の打者のチーム別分布。

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これを見てわかるのは、アリーグとは異なり、長距離砲を備えていることが必ずしも勝利に結びついていない、ということだ。一点豪華主義的なホームランバッターはいるが、その前後を打つ打者が薄いのだ。投手力を含め総合的な補強をしているチームが少なく、全体としてのバランスが悪いような気がする。とはいえ、NYMのように20本塁打以上が皆無では、チームは下位に沈むのも事実だが。

ナリーグは、アリーグよりも大らかな野球をするチームが多いという印象を持った。

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