さて、MLBの両リーグとまったく同じSTATSで、セパ両リーグの本塁打者も俯瞰してみようと思う。まずはセリーグ。

 20091215.CLHR-01

最も本塁打率が高いのは、意外にも巨人の阿部である。しかも14.44という数字はプホルズよりも高い。今年、セリーグのMVPはラミレスだったが、私は大いに不満だった。その理由の一端が、阿部、小笠原に比べて主砲として見劣りしているからだ。ラミレスは死球をほとんど選ばないから、打数は多くなるが本塁打率だけを見れば中距離打者のそれである。惜しいと思うのは李承ヨプだ。この打者が万全の体調で、出場機会に恵まれていたら、もっと数字を残していただろうと思う。

チーム別10本塁打者の分布を見る。

20091215.CLHR-02 

巨人の戦力の充実ぶりがよくわかる。それに比べれば、阪神の打線の細さがよくわかる。40歳金本を中心とした打線は、かなり疲労している。アリーグ同様、本塁打者の数が勝敗に直結している印象だ。

各チームの主力打者は相変わらず外国人が中心だが、昔のように打棒大いに奮うというタイプの選手は少ない。小粒になったという感じ。言いかえれば、日本の野球のレベルが上がってきたということになろうか。

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