2009年シーズン前も似た表を作ったが、過去12年間のMLB安打数20傑である。

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1998年からにしたのは、イチローの登場以前の状況もある程度見ておきたかったからだ。

気がつくのは、最多安打数争いの顔触れは、イチロー以外は毎年ほとんど入れ替わるということだ。辛うじてマイケル・ヤングが少し絡んでいるが、3位以内でイチローと争ったのは3年連続に過ぎない。最近は下位に沈んでいる。

普通の打者は、調子が良くて怪我がなかった年には安打数200本に及ぶが、それが毎年続くことは稀だ。前年の疲労やアクシデントなどで落ちるのが当たり前なのだ。試合数の多いMLBであっても、200本と言う安打数は、実力に加えてコンディションと運が伴わなければ達成不可能。ましてや連続は至難なのだ。

イチローは、2001年のデビュー以来、200本安打を打ち続けているばかりではなく、9年間ランキング3位以下に落ちたことがない。稀有の記録と言うほかはない。

イチローのシリーズの1回目で、ライバルとしてデレック・ジーターをあげたが、それは過去12年間に何度安打数ベスト20に入ったかを見てもわかる。

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イチローは9年連続だが、ジーターは12年間に10度ベスト20入りしている。もっともかなり下位のときもあるが。

シーズンを通して元気で、ほとんど欠場せずに安打を量産するという点では、ジーターとイチローが傑出していると言えるだろう。

表にはしていないが、それ以前の安打数の記録も見てみた。ここまで集中的に安打を量産している選手は皆無だった。

毎年、イチローは200安打を打つことを目標としている。個人的な記録達成を目標とする選手は、過去にもまれだと思う。それが「チームではなく個人優先」だとか、「記録優先」だとか批判の的になるのだが、他にこんな高いレベルの目標を掲げて毎年達成している選手はMLB、NPB通じてほとんどいない。

そういえば、昨日の広島東洋カープの入団会見で2位入団の堂林翔太が「右打者での200本安打」を目標として宣言していた。しかし、本人も周囲も、その実現性については本気で考えていないのではないか。シーズン200本を打つには、どんな準備が必要か。体調管理は?投手への対応策は?

オリックス時代、イチローは130試合制で210安打を打ったし、今年も148試合出場で228安打を打っている。「まさか」と思えるような数字を実現してきているのだ。

当たり前のように打っているから大して驚かないが、我々は史上に残る選手と同時代をともにしている。

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