12月17日、18日、横浜はスレッジの移籍と2人の新外国人の獲得を発表した。

一人はRHPのブーチェック(本来はブートチェックだろう)。1年契約で年俸は5000万円+出来高。

Bootcheck

この投手はNCAAのオーバーン大学で3年連続8勝ずつを上げて1順目(全体20位)でアナハイム・エンゼルスに入団した。180万ドルのボーナスつき。同期のトップはエイドリアン・ゴンザレスだった。

鳴り物入りで入団し、3年目にはMLBに上がる。先発投手としての起用が続いたが、数字が残せず、セットアッパーに。2007年はLAAで51試合に登板し、3勝3敗4.71とまずまずの成績を残すが、以後は登板機会が減っていた。

この投手はエリートだが、数字を見る限り大した成績は残していない。NCAA時代から防御率は5点台。マイナーでも似たような数字なのだ。四球はそれほど多くないが、MLBでもMINでも投球回数を大きく超える安打を打たれている。彼をスカウトしたジェフ・クレインは、昨年LAAを解雇されたようだが、あまり実績を残していない。

MLBでも実績がないうえに、持ち味が見えてこない。疑問が残る買い物だ。

もう一人はホセ・カスティーヨ。年俸は1年契約で3000万円+出来高。

Castillo

2009年は卡斯提の名前で台湾の統一でプレーし、73試合で.314 65打点を挙げている。

ベネズエラ出身。PITと契約。いわゆる内野のユーティリティであり、MLB、MIN通算で2B-501試合, SS-466試合, 3B-144試合, RF-1試合を守っている。

この選手は正真正銘のMLBプレイヤーと言ってよい。デビュー当時は大いに将来を嘱望され、3シーズン連続で100試合以上出ている。ただ、評価は下がっていく一方だった。

守備範囲は広く肩も良い。併殺数が多いが、失策も多い。また打者としては勝負弱い。足が遅い。決定的なのは、パイレーツ時代の最終年、チームメイト(ジャック・ウィルソン)とのトラブルなどで、あまり野球に熱心ではないという評判が立ったことだ。

それもあってか、2009年はMLBを離れ台湾でプレーした。八百長騒ぎで揺れる台湾野球は、外国人と現地人では大人と子供くらい実力差があるので、数字はあてにならない。試合も良く欠場したようだ。まだ28歳のカスティーヨだが、年々太ってきている。今は恐らく183cmで100kgは超えているだろう。

NPBでは、外国人獲得の判断基準は、数字だけでなく、選手の性格や基礎体力などをも重視するようになってきている。結論を言えば、横浜の新外国人選手獲得には、疑問を感じざるを得ない。

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