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NPBが新たに獲得した新外国人の経歴を調べてみて、思うのはエリート崩れがいかに多いかということだ。彼らの多くは3順目まででドラフトにかかっている。ボーナスをもらっている選手も多い。素材的にはトップクラスなのに、MLBで実力を発揮できなかったというパターンが多いようだ。西武の新外国人、ダーマル・ブラウンもその典型だ。彼はMLBではディー・ブラウンと呼ばれていた。
■ダーマル・ブラウン 年俸50万ドル
ブラウンは96年のKcの1順目、全体でも13位。100万ドルものボーナスをもらっている。同期には2順目に今年日本ハムに入ったカーライルがいる。ジミー・ロリンズも2順目にいる。
強打の左打ち外野手として大いに嘱望され、98年には早くもMLBに上がる。マイナー経験わずか208試合である。このまま順調に成績を残せば、今頃2000本安打は打っていただろうが、結局定着できなかった。
この打者はマイナーの数字を見る限り、実に優秀である。四球をよく選ぶし、長打力もある。
最大のチャンスは2001年だった。この年は106試合に出て300回以上打席に立ったが、.245、7本塁打40打点に終わる。以後はレギュラーのチャンスはなく、MLBでの出場機会は減っていった。2005年にWAN、NYYに移籍するが2006年にKcに戻る。さらにARI、OAK、LAA、LADと毎年移籍するが、ほとんどAAA以下でのプレーだった。
マイナーでの試合出場は1000試合を超えるが、まだ31歳である。AAAでは確実にいい仕事をしている。三振と四球の数字が常に拮抗しているのも良い。活躍する可能性はおおいにあるのではないだろうか。
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