巨人の高橋がFAを宣言し、MLBへの移籍を目指すことを表明したのは2009年11月17日だった。45日を経過し、まだオファーはないようである。今年のMLBのFA市場は冷え込んでいるようで、派手な移籍の情報は少ない。その上に2009年、日本人MLB投手はほとんどが不調だった。
MLB関係者は高橋のSTATSをいろいろ調べながら値踏みをしているところだろう。
高橋は25歳でNPB入りした。以後主戦級の地位を保っている。10年で79勝はそれなりの数字だが、一流とまではいかない。打線の強力な巨人にあって66敗という数字も3.70というERAも良いとはいえない。被本塁打も多い。そしてたびたび故障で戦列を離脱している。
2、3年前までなら高橋はそれなりの待遇でMLBに移籍できたかもしれない。しかし松坂以降、日本の一線級の先発投手がMLB入りし、STATSを残し、その多くが期待を下回る結果だったために評価が下がってしまったのである。
ここ3年MLB入りしたNPBの先発投手と高橋の比較。
高橋のNPBでのSTATSは、先輩投手よりも見劣りがする。ERAも最も悪い。普通に考えるならば、ローテーションの5番目に入るかどうか。しかも年齢は上原と1日違い。今年には35歳になる。MLBの各チームが食指を動かさないのもわかるような気がする。
高橋は、左投手であり向こう気も強く、変化球も多彩である。うまくいけば岡島のようにMLBに順応する可能性もある。高橋の現在の年俸は1.35億円だが、MLB入りするなら最低でも倍額くらいは期待しているかもしれない。
高橋尚成のMLB移籍のカギは「リアリストになること」ではないだろうか。
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