ナリーグのサイ・ヤング賞争いは、リンスカム、ウェインライト、カーペンターの3人の争いになった。アウトの数のランキングは、3者の実績をある角度から見ていることにもなっている。

NA-OUT
どう考えても、一番頑張った投手はウェインライトである。単独トップの19勝の上に、アウトの数でも上である。リンスカムはその2つで劣っている。勝っているのはアウトした勝率=WHIPと、防御率。とりわけアウトにした勝率は、ウェインライトは低すぎる。結果的に抑えてはいるが、多くの走者を出していたのである。この2人に比べれば、カーペンターは打者との対戦数=当番のボリュームにおいて、著しく劣っている。防御率は1位、勝ち星は2位だが、フルで活躍したとは言い難い。2008年の松坂に少し似た状況だと言えよう。この3人の比較は改めてやりたいと思う。

ランキング上位には、バスケスやウォルフのように移籍が決まった投手もいる。2010年の勢力図も大きく変わる。NYYに復帰するバスケスは、2009年は出来すぎかもしれないが勝率も高い。

アウトにした勝率=WHIPで10にLADの黒田が入っている。今年も二桁に届かなかったが、黒田は安定感のある投手なのだ。首脳陣の信頼もあるはずだ。日本人投手全般にいえることだが、シーズン通してローテを守れるかどうかが課題だ。反対に川上は、走者を出しすぎた感がある。

LADの新クローザーのブロクストンが勝率1位。ベスト100以下に目を転じれば、トレバー・ホフマンの出来の良さが光っている。

 

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