今、MLBでは1Bを守る強打者がどんどん充実している。Tヘルトン、Dリー、タシェアラ、プホルズらに続いて、モルノー、ミゲル・カブレラ、Pフィルダー、ボトー、カントゥら20代のスラッガーが次々と出現している。その中でもメキシコ出身のエイドリアン・ゴンザレスは中心的な存在になるのではないかと思われる。
2000年のドラフト1順目のトップ、何と300万ドルものボーナスをもらってFLAに入団している。その割に出世は早くなかった。即戦力ではなく素材を買われたというところだろう。トッププロスペクトランキングでは、2001年89位、2002年31位、2003年31位、2004年52位だった。
しかし2006年にSDに移籍と同時にレギュラーの座を獲得してからは、主軸打者にふさわしい成績を年々残している。2009年はあと1点で100打点を逃したが、これは四球が大幅に増えたからだ。投手が勝負を避ける打者になってきたということ。
この選手が次代の1塁手の中心になると思わせる根拠は、何といっても「滅多に休まない」タフさにある。2006年SDに移籍してから4年で9試合しか休んでいない。積み上げ型の数字であるRCが高いのも当然だ。WBCでも2006年、2009年と出場。元気いっぱいが売りなのだ。
エイドリアンは、2007年に4年9500万ドルでSDと契約している。2010年末でFAとなる。間違いなく争奪戦となるだろう。
ちなみに、エイドリアンには4つ違いの兄のエドガーがいる。2009年のWBCは仲良く出場していた。大学出で弟と同じ2000年のドラフトにかかったが、30順目全体で886位でTBと契約。体も小さいし、資質の上では大きな差があると判断されたのだ。しかし、苦労をして2008年にSDでMLBに昇格。同じチームにいた弟と1、2塁間を組んだが、今年中盤に放出された。弟もSDにあまり未練はないのではないか。
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