現地1月5日にホリデーは巨額の契約を結んだ。7年1億2千万ドル超でSTLと再契約したのである。これは同い年の(そうでない噂もあるが)プホルズが2004年に結んだ7年1億ドル(+オプション)を上回る。

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ホリデーはいわゆるエリートではない。98年高卒7順目(210位)でCOLと契約。同期1順目にはコーリー・パターソンやC.Cサバシアがいる。ただし、88.5万ドルのボーナスと年俸保証が付いていた。素材は高く評価されていたのだ。

ホリデーは6年かけてMLBに上がっている。当初は3Bを守っていたが、守備率8割台だったために外野に転向。しかし、長打も少なく平凡な成績だった。2001年に受けたトミー・ジョン手術の影響もあったかもしれない。プロスペクトとして注目されることもあまりなかったが、2004年にMLBに上がるとそのままレギュラーとなり、3,4番を打つ。2007年には首位打者、打点王の2冠に輝く。2008年COLとしては破格の2年2300万ドルの契約を結ぶが、このシーズン末にOAKにトレードされる。もとよりOAKは、長期契約を結ぶ可能性はほとんどなく、ある意味で転売目的で獲得した。そしてシーズン半ばにCOL時代に結んだ年俸の残りも負担する条件でSTLに移ったのだ。この1年、ホリデーは選手と言うより商品のようだった。代理人はボラス。

2009年オフのFA市場の主役だったが、結局STLに。この負担に耐えられるだけの球団がなかったということか。来季、プホルスは契約最終年を迎える。1年のオプション付きだが、新たな契約条件はA-RODを上回ると考えられ、STLの財政が持ちこたえられるかどうか難しい。STLは、それも見越したのではないか。打率.320、30本100打点は固いホリデーは、これからが全盛期だ。長打も打率も狙える打者。基本的には中距離打者であり、本塁打王は難しいだろうが、打率、打点でプホルスの好敵手でもある。

BOSのLFやSEAの主軸など、穴が開いたままである。ここへきて、デーモンの価値が少し変わってくるのではないか。

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