C.Cサバシアについては2009年シーズン前、ここ3年、投球数が2910球、3581球、3814球と増えていることを取り上げ、NYYでの1年目が心配だと述べたことがある。それは杞憂に終わって2009年も3586球を投げた。34回の先発登板、シーズン通して働き続けたのだ。

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ただし、STATSを見ると2009年のC.Cは、内容的には良かったとは言えない。ERAもWHIPも2008年後半と比べると数字は悪くなっている。被打率.232は2008年と大差ないが、長打をよく打たれていた。また四球も1試合で1個近く増えた(多い方ではないが)。

TV中継などでよく見たのは、立ち上がりピリッとしないC.Cである。点を取られ、あっぷあっぷの状態だったのが次第に立ち直り、打撃陣が逆転して勝ち投手になるというパターン。

要するに、C.Cは強力な打撃陣を味方につけたことで自身最多タイの19勝を挙げたのだ。サイ・ヤング賞争いで評価が必ずしも高くなかったのは、こうした部分からだろう。

とはいえ、味方の援護がどれだけあっても、力がなければ勝星にはつながらない。C.Cは「試合を作る力」が抜群なのだ。特にシーズン終盤からの安定感は群を抜いていた。

スタミナと勝負強いピッチングで、この投手は2010年も軸となるだろう。

余談ながらC.Cは、優秀な打者としても知られる。CLEでは打者としても起用されたことがある。ALではなかなかその打棒を披露することはできないが、今季も1安打を放っている。

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