松井秀喜の移籍によって放出が既定事実化していたブラディミール・ゲレーロは、TEXと契約したようだ。1年契約500万ドル。2年前までA-RODと並び称される存在だったことを考えると少し哀しい。

V-G



ゲレーロは、攻走守ともに人間離れした選手と言う印象がある。

全盛期にはイチローよりもすごい右翼手と言う評価があった。がっくりがっくり体をゆする独特の走り方でボールをキャッチすると、恐ろしい球を三塁までダイレクトに投げていた。やや動作が鈍いので、ゴールドグラブは取ったことがないが、十分に抑止力になる肩だった。その上、MTL時代は40盗塁も記録(この当時、1つ違いの兄ウィルトンもMTLで2Bを守っていた)。

このスピードに加えて、すさまじい打撃があったのだ。2007年、オールスターのホームランダービーでバットスィングの速さを堪能したが、とにかくボールを全身で“しばいている”という印象だった。素手でバットを持つのもすごい。悪球打ちも目立ったが、ゲレーロには一般の常識は通用しないという感じだった。併殺打が多いのは、右打者だからだが、同時に打球があまりにも速すぎるからでもあった。

こんな選手は絶対に日本にはいない、と思わせる。2008年からのひざの故障は、自身の筋力の強さに体がついていけなくなった、という感じがした。

2010年、復活してほしい選手の一人である。35歳はまだ若い。松井秀喜とどちらが良いSTATSを残すか。そして再び年俸1000万ドル倶楽部に復帰してほしい。

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