2009年のスプリングキャンプで、川上は5試合に先発し、2勝1敗ERA1.74と上々の数字を残した。期待感を持って迎えたデビュー戦はQSで初勝利を上げるも、4月の終わりには短期にDL入り。以降は、勝ったり負けたりの状態が続いた。

 Kenshin-K-01

黒田のMLBでのSTATSを参考にするなら、川上はそれを少し上回る程度のSTATSが期待できたはずだ。黒田同様にコントロールが良く、球威がある上に、2004年川上の投球を劇的に変えたと評されるカットボールも持ち合わせている。完投型ではなく、QS程度で降りる投手ではあるが、二桁勝利は間違いないと思われた。

しかし、結果は7勝どまり。12敗は痛い数字だ。

確かに掩護射撃が少ないという不運もあった。6.2回2点、6回3点での敗戦、7回無失点での勝敗なしなどもあった。13というQSの数は、川上の真の実力を表している。しかし全体的に見れば、川上は被安打が多く、四球も結構出して投球数が多かった。首脳陣の信頼を得る投球が十分にできなかったという印象だ。

9月には先発からセットアッパーに降格。バスケス、ジャージェンス、ローに次ぐ4番手だったのが、ハンソンに抜かれ、終盤は同い年のハドソンにローテのイスを奪われた。

実力はある。しかし首脳陣の信頼がいまいち、というのが川上の2009年だったと思う。

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