一時は引退と報道された今岡が、千葉ロッテマリーンズで再起を期すことになった。背番号は2。キャンプに帯同してテストを受けていたが、合格した。

 Imaoka

今岡は、バットコントロールの良い打者であり、三振が少なく高打率を残した。しかし、四球はあまり選ばず、チームバッティングをしたという印象は少ない。自分の打撃にこだわりのある打者と言う印象だ。フルシーズン活躍したのは7年に過ぎないが、打点王と首位打者を獲得している。2005年の147打点はすさまじいの一言だ。

今岡は、毎年STATSが変わる不思議な打者で、実力のつかみどころがなかった。打点王を取った翌年の2006年から全くの不振に陥り、ついに2009年オフに退団。2005年に発症した「ばね指(指の屈筋腱に起こる腱鞘炎)」が原因だったという。

千葉ロッテのキャンプでは、快打を連発して首脳陣をうならせたようだが、今岡は本当に働くことができるのか。「ばね指」は打撃だけでなく、守備にも影響を与えるが、大丈夫なのか疑問を抱く。

現役でいえば今岡のほかに濱中治、久保田、引退した選手でいえば三宅、掛布、新庄、亀山、赤星、阪神には、全盛期が短く、不完全燃焼でキャリアを終える(終えそうになる)選手が多いように思う。短期間でも活躍すればたちまち人気者になるが、実力が伴っていなかったり、欠点が克服されなかったり。大きな故障を抱えたまま無理に出場したり。また、監督交代とともにチーム方針がコロコロと変わるのも問題かもしれない。さらに、ブレークした選手を酷使する傾向もあるように思う。

今岡は、本来なら2000本安打を狙うべき選手だと思う。今年で36歳になるが、もうひと花を期待したい。

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