岩隈の今季成績をさらに細かく見て行こう。
月次での成績

iwakuma-2013-02


前の項でもふれたように6月半ばから7月初旬までの成績が悪かったことが月次成績でもわかる。
驚異的なのはS%、ストライク%だ。先発投手は60%程度。ダルビッシュも黒田も63%程度だが、岩隈はほとんどの月で65%を超えている。
6月の71.5%は、MLB一制球が良いとされる上原浩治の数字に匹敵する。
ストライク先行の投球がこの安定感をもたらしたのだ。

月次に見て行くと8月の数字もやや悪い。QSは取っていたが、打ちこまれて大量失点する試合があったからだ。
この時期、岩隈はやはり息切れしていたのだろう。
しかしそこから立ち直って、9月に成績を残してフィニッシュしたのが立派だと思う。

DR、つまり登板間隔ごとの数字を見て行こう。

iwakuma-2013-03


黒田博樹の場合、中4日と中5日では、明らかに中5日の方が成績が良かったが、岩隈は変化がない。黒田よりも6歳若い岩隈は、スタミナがあったともいえるが、チームが無理をさせなかったことも大きいのだろう。
黒田は201回で3202球、岩隈は219.2回で3102球。ストライク先行の効率的な投球が、岩隈を「イニングイーター」にさせたのだと思う。



今のところ不安要素はない。年齢的にも働き盛り。シアトルのエースとして来季も活躍することだろう。


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!



広尾晃 野球記録の本、アマゾンでも販売しています。




クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。ホークス、制球力に関わるのランキング

Classic Stats





これより先はプライベートモードに設定されています。閲覧するには許可ユーザーでログインが必要です。