ダルビッシュと黒田は過去の成績と比較したが、岩隈は一昨年、昨年、今年と成績、起用法が大きく変化したので比較対象が難しい。
ダブルエースとしてチームを支えたフェリックス・ヘルナンデスと投球の特性を比較したい。
良く似た成績を上げている。ともにシーズンを通じてほぼ先発投手としての責任を全うした。

iwakuma-Hernan


勝ち星はヘルナンデスの方が2つ少ないが、内容的には拮抗している。
二人とも、得失点差を反映させたピタゴラス勝率は、実際の勝敗と同じ。大きく運に左右されることは無かった。

ヘルナンデスは9月頭から2回ローテーションを飛ばしているために、登板数は2回少ない。
その分、積み上げの数字は岩隈より少し少なくなっている。
QSは岩隈23、ヘルナンデス22。QS%はどちらもほぼ7割。これは凄い数字だ。
そしてHQSは、ヘルナンデスの方が多い。この投手のレベルの高さがここに出ている。

投球回数は当然ながら岩隈がやや多い。岩隈のS%(ストライク率)は、ヘルナンデスよりもかなり高い。制球力では岩隈がやや上。
しかしStS%(空振り率)は、フェルナンデスの方が上。二人とも10%を超えているのは凄いが、ヘルナンデスの球のキレはリーグでもトップクラスだ。
投球数は、登板数が少ないヘルナンデスの方が岩隈よりも多い。パワーピッチャーで、三振を多くとるヘルナンデスは、打たせて取る岩隈よりも効率が悪い。

被安打率はヘルナンデスの方が悪い。岩隈は左右打者で大きな差がないが、ヘルナンデスは左打者に打ちこまれている。

しかし被本塁打では、岩隈がはっきりと劣っている。10本も多く打たれているのだ。しかも右打者に多く被弾している。これが岩隈の最大のウィークポイントだ。右打者の内角を攻める速球系は、大きな武器ではあるが、同時に陥穽にもなっている。

奪三振はヘルナンデス、与四球は岩隈の方が上。これは二人の持ち味をよく示した数字だ。



防御率は岩隈の方が少し上だが、援護点RSはほぼ同じ。ヘルナンデスが勝ち星で岩隈に2つ劣ったのは、ここに帰結するだろう。

WHIPは与四球が少なく被安打も少ない岩隈の方が上だが、DIPSでは、被本塁打がかなり多い岩隈のほうが劣っている。このSTATSの特性が良くわかる。

二人合わせて26勝12敗、ERA2.84、45QS。
他の先発投は31勝44敗、ERA5.39、38QS。シ
アトルが飛躍するには、打線もさることながら先発にもう1,2本、小ましな投手を入れることだろう。
田中将大が来ればいうことは無いが、山内オーナーも亡くなったし、難しいのだろう。


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!



広尾晃 野球記録の本、アマゾンでも販売しています。




クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。ホークス、制球力に関わるのランキング

Classic Stats