シアトル・マリナーズ=SEAのウェッジ監督は今季、イチローを3番で起用することを明言した。イチロー本人にも異論はないようだ。
一つには、SEAに中心打者がいないことがある。アリーグ14球団の2011年度の3番打者の成績。

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SEAは得点で最下位。それ以外の数値でもリーグ下位だ。リーグトップのトロント・ブルージェイズ=TORは、アリーグ最強打者の一人ホセ・バウティスタを3番に固定、見ての通り圧倒的な数字を稼ぎ出している。ボストン・レッドソックス=BOSは、新加入のエイドリアン・ゴンザレスが安打を量産、テキサス・レンジャース=TEXはジョシュ・ハミルトン、ニューヨーク・ヤンキース=NYYは、マーク・タシェアラ。当たり前の話だが、強いチームは3番打者をほぼ固定しているのだ。
SEAで昨年3番を打った打者。イチローの打撃成績(すべて1番)を参考までにつけた。

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アクリー、スモーク、ブラドレー、ケネディなど11人の打者が座っているが、どの選手も貧弱な数字。とにかく三振が多く本塁打が少ない。

今年も強打が期待されるとはいえ未知数のヘスス・モンテロ、マイナー契約でカルロス・ギーエンを獲得した程度で打線の補強をほとんどしなかったSEAで、3番を打つ適任者はいないのである。

イチローに白羽の矢が立ったのは至極当然だと思われる。


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