昨日、楽天は3点のリードで最終回を迎えた。田中将大が投げる必要はまずないと思われたが、登板した。星野監督は「今年は田中で締める」と決めているのだろう。
終盤戦から、田中の調子は「可もなし不可もなし」。先発すれば1点、2点と取られる。しかし肝心なところでは抑えきる。
よく言われる通り、ランナーを背負うと「ギアチェンジ」できるからだ。
その能力は、救援登板でも活かされる。もともと、田中はクローザーとしても通用する能力を持っているように思える。
昨日も含めて、田中は4回しか救援登板したことがない。その戦績。

tanaka-Closer


4試合で4セーブ。失点0。
2008年、2009年の救援登板は、いずれも先発登板で失点が嵩み、ローテーションを飛ばしての登板だった。
一度、違う役どころを経験することで気分を変えさせ、調子を取り戻させる目的だったのだろう。
事実、田中はその後調子を取り戻している。救援登板で集中力を高めることで、リフレッシュしたのだろう。



一般的に救援投手に求められるのは、打者を圧倒する速球と制球力だとされる。田中にはその両方がある。救援投手になっていたとしても、凄い成績を挙げていたかもしれない。
過去のNPBの大エースも、みんな優秀な救援投手だった。

もっともMLB関係者はひやひやしながら見ているだろう。「登板過多にならないでほしい。怪我をしないでほしい」。

おそらく、日本シリーズでも状況が許せば「田中で締める」ことになるだろう。劇的な大団円が待っているかもしれない。

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