上原の陰に隠れているが、田澤純一も厳しいポストシーズンを戦ってきた。
ファレル監督が素晴らしいのは、田澤、上原など救援投手ごとに明確なミッションを与えたことだろう。
ワールドシリーズの戦い

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田澤は常に、7回以降の「ピンチ」にスポット投入された。
リーグ優勝決定シリーズ以降は最も危険な打者と対峙した。
リーグ優勝決定シリーズではミゲル・カブレラ。ワールドシリーズではマット・ホリデーである。

田澤は150km/h超の速球で圧倒し、フォークを交えながら打者を退けた。

ホリデーとは3回対戦し、ゲーム3では無死一二塁から二塁打を打たれたが、他の2回の機会は抑えた

端的に言えば、三振を奪うことを求められていたのだ。

球種ごとの結果を見てみよう。

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ストライク%は56.8%。田澤はシーズン中は65%を超しているから制球が良かったとは言えない。

ただ球のキレで空振りを奪い、球威で凡退させていたと言えるだろう。

しびれる場面に仁王立ちして火消をする田澤はなかなか格好が良かった。一人前のセットアッパーになったと思った。


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