落合博満が中日GMになったのは、こういうことがしたかったからだ、と思った。
1.9億円での5年契約が満了した井端弘和に対し、中日フロントは2300万円を提示。これを不満とした井端は態度を硬化させ、中日を退団することが決まった。
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ibata-2013


NPBを代表する遊撃手(2010、11年は二塁手)である。今年でちょうど1500試合、遊撃を守っているが、これは歴代7位である。

今年春のWBCでの活躍は記憶に新しい。その時の疲労もあったのか、不振が続き、10月には右足首、右ひじを手術している。

井端にしてみれば「半ば公傷」と言う意識もあっただろう。多少年俸が下がるにしても、ここまでえげつない数字を提示されるとは思っても見なかったはずだ。

1億9000万から2300万へ。この提示は要するに球団側が「お前は必要ない」と言っているようなものだ。

遊撃井端、二塁荒木雅博の「アライバ」コンビができたのは星野仙一監督の時代だが、これを固定し、戦力としたのは落合監督だ。

チームへの功績が多大な井端に対して、引導を渡すことができるのは落合博満しかいない。
チームの若返りを考えるためにも、井端をバッサリと切ってしまいたい。
落合GMはそう思ったのではないか。自分で作った常勝チームを、落合は一旦潰そうとしているようだ。それができるのも、落合しかいない。

今季中日の遊撃手は井端の他に堂上直倫、岩崎恭平などが務めているが、守備でも打撃でも井端に及ばない。2012年ドラ1の高橋周平もいるが、来季の正遊撃手は混とんとしている。それでも、この機会に切ってしまいたかったのだろう。



相棒の荒木雅博も今季は.222と不調。しかも井端と同様5年契約満了を迎えている。去就が気になるが、アライバの両方をいきなり切るのは危険と考えるかもしれない。荒木は若手教育役として残留するかもしれない。

いずれにしても今オフの中日は相当荒療治をしそうである。注目したい。


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