ルーキー・オブ・ザ・イヤー(ROY)は投打でアナ3人ずつがノミネートされている。
アリーグ、投手1人、野手2人。
ROY-AL



昨年は、MVP候補のトラウトが大本命だったが、今年はかなり小粒だ。アリーグでは今季、ROYの資格がある選手で規定投球回数、規定打席に達した選手はいなかった。
最多投球回数はオークランドのストライリーの152.1回、最多打席はエンゼルスのJ.Bシャックの478だった。この2人とも好成績で、新人王候補でもおかしくないと思うが。

タンパベイから2人。クリス・アーチャーは2年目の右腕、2006年クリーブランドの5順目指名。2010年にルール5ドラフトでカブスに移り、2011年にトレードでタンパベイに来た。制球力はあまりないが、100マイル近い速球の持ち主だ。2完封が光っている。

ホセ・イグレシアスは三塁手。キューバからの亡命組。MLBは2年目。ボストンで頭角を現したが、フラッグシップディールでデトロイトに移籍した。その時点で.330をマークしており意外だったが、ミドルブルックスと言う有望選手がいる上にWBCオランダ代表でも活躍したボガーツも出てきたので、ポジションが重なっていると判断したのだろう。シュアな打者ではあるが、長打は少ない。またポストシーズンで痛い失策を2つしたのも印象的だった。

ウィリー・マイヤーズは外野手。2009年カンザスシティの3順目、今季、ジェームズ・シールズをめぐるトレードでタンパベイにやってきた。トッププロスペクトとしてずっと注目されてきた。MLBは1年目。長打力があり、選球眼も良い。2年前まで捕手だっただけに肩も良い。いわゆる5ツールプレイヤーの一人だ。

マイヤーズが最有力のように思うがいかがか。

ナリーグ、投手2人、野手1人。
ROY-NL



ナリーグはレベルが高い。
打者ではマイアミのエチェバリア、コロラドのアレナード、サンディエゴのギョーコが規定打席に達している。
投手では、ドジャースの柳、アトランタのテヘラン、ミルウォーキーのペラルタ、そしてフェルナンデスとミラーが規定投球回数に達している。

ホセ・フェルナンデスは2011年フロリダの1順目の右腕。MLBデビューの今年は、開幕からローテを維持し、オールスターにも出場した。今季のマイアミは100敗している。フェルナンデス以外は5勝の投手が3人いるだけ。規定投球回数越えもこの選手だけ。すでにエースである。

シェルビー・ミラーは2009年のセントルイス1順目の右腕。MLB2年目。この投手も4月からローテを維持し、アダム・ウェインライトの19勝に次いで、ランス・リンにならぶ15勝を挙げた。ただ被安打、被本塁打などでフェルナンデスに見劣りがする。

ヤシエル・プイグは大きな話題になった。外野手。キューバ亡命組。6月3日にデビューするや6月は.436、7本塁打、16打点と打ちまくり、ドジャース浮上の起爆剤になった。以後も好調を維持して、規定打席に未達ながらOPS.925をマークした。
しかしながらポストシーズンに入って、打棒は相変わらずふるったものの、右翼守備で信じられないような失策や緩慢な動きが目立った。メンタル面での未熟さが目立った。

ナリーグはフェルナンデスではないだろうか。

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