朝更新したGファンですが さんの記事、いかがだったろうか。予想されたことではあったが、それでもショックなことではあった。
10/27、Jリーグ清水エスパルスは、同チームのサポーターが対戦相手のジュビロ磐田を誹謗中傷する横断幕を掲げたことなどを理由に、サポーターグループと個人に対し、無期限の入場禁止処分を科した。
そのニュースリリースには

すべてのステークホルダー(ファン・サポーター、スポンサーならびに地域の方々、その他ご支援いただいているすべての皆さま)の利益を損なう恐れがあることから、弊クラブは本件行為を極めて重く受け止めております。

と書かれていた。Jリーグでは、ファン、サポーターをステークホルダー、つまりサッカー球団、選手と直接・間接的な利害関係を有する者と規定しているのである。

これは、重要なことだと思う。確かにプロサッカーリーグのサポーターはプロ野球の観客とは同じではない。球団への関わりも深く、試合を構成する要素の一つになっているとは思う。しかし、お金を払って試合を見る人を「利害関係者」と規定することで、Jリーグはファンサービスの姿勢も、試合の在り方も一本筋が通るのだと思う。
サッカーは「観客、サポーター主権」が貫かれているのだ。だから、サポーターに対しても権利だけでなく義務も求めている。

「週刊新潮」記者氏の話にもある通り、日本のプロ野球は「オーナー主権」である。一番偉くて権力があるのは、親会社の幹部たち=オーナーだ。
選手は「労働者」に過ぎないし、観客には「見せてやっている」と言う感覚。メディアも「取材させてやっている」。
ステークホルダーなどとは「とんでもない!たかが客が!」という感じだろう。

だから、協約違反の不正球を使っていようと、選手獲得が不公平だろうと、誰に対しても本気で詫びることなどない。「嫌なら見なければよい」というところか。

事実、自分たちの気に入らない記事を書いた記者や出版社は平気で「出入り禁止」にするのだ。
民主化のレベルでいえば、北朝鮮とまでは言わないが、中華人民共和国といい勝負ではないかと思う。

「企業なんてそんなものだ。国でも何でもないのだから、民主主義なんて関係ない。野球さえ見ることができれば、それでいいじゃないか」
大部分のファンはそう思っていることだろう。事実、野球を見る上で、経営陣がどれだけおかしくても大したことはないように思える。

しかし、今、世の中はどんどん変わってきている。昔はおかしいと思わなかったことが、今の常識に照らせば不正だったり、異常だったりすることがたくさんある。情報公開が進み、ネットで多くの情報が共有される中、おかしいことは看過されなくなった。
昔からやってきたことでも、おかしなことはおかしなことだと、人々が言うようになった。

今のNPBの体制には、自浄作用が期待できない。何か不正が行われたとしても、それを公正にジャッジして処断する機能があるとは思えない。
また、観客に対する背信行為が行われていても(すでに不正球はそうだと思うが)、それが公表されない可能性もある。

たかが野球の話ではあるが、我々はそうした旧態依然とした組織に敬意を抱いたり、信頼することができない。
野球のトップリーグを運営する組織が信頼できないと言うことは、ひいては「野球」というスポーツが、信頼できないことにつながる。



多くの子どもが野球よりもサッカーを選ぶのは、野球の方が何となく下品で、いい加減な感じがするからではないだろうか。
もちろん、サッカー、Jリーグにも幾多の問題は存在するだろう。また欧米のクラブを見れば、民主的とはとても言えないものもたくさんある。サッカーの方が民主的だとは言えないのかもしれない。

しかし、ことJリーグに限れば、プロ野球の事例を学び、これを反面教師にして生まれたのは事実だ。だからJリーグの方がよりファンの方を向いているのは間違いないところだ。

プロ野球は今年も2200万人を超す観客を集めた。これはサッカーJ1、J2の総観客動員の4倍近い数字だ。
これを見る限り安泰のように思えるが、若年の競技人口や、好きなスポーツランキングを見ると、野球はサッカーに地歩を脅かされつつある。

野球の未来をより明るいものにするためにも、当サイトではこれからも「おかしいことはおかしい」と声を上げていきたいと思う。


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