昨日好試合が続いていただけに、今日も期待していたのだが2試合とも凡戦だった。
キャンベラ・キャバリーと義大ライノス。義大は昨日、楽天に惜しいところまでいって負けているから、この試合は落とせない。先発はキャンベラはエルクストロム、義大はトーラ。

Cambella-Gidai


キャンベラはもっと引き締まったチームかと思ったが、そうではなかった。試合前のシートノックも大雑把だったが、すべてに大まか。
制球の良いトーラの球をばかばか打っていただけだった。
今日は風が左から右に強く吹いていた。その風に乗って、キャンベラ先頭のベルティの当たりがポテン二塁打。しかし後続の打者は送るわけでなく、ただただ振り回して3人がフライを打ち上げて終わり。

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義大は1番胡金龍がいい当たりの右前打。これを手堅く送る。さすがに慎重と思ったのだが、高國輝の四球の後、二者が凡退。思えばここで1点入っていれば大いに違ったはず。

2回、二死からウェルズとAスローンに連続二塁打が出て簡単に点が入る。次のオピッツの当たりは投手が取れず内野安打になるが、スローンが三塁をオーバーランしてアウト。

義大は2回は三者凡退したが、3回は連続安打で1死1,2塁、4回は三者連続安打で無死満塁としたが、いずれも後続の打者が三振とゴロに終わった。塁にランナーが出れば犠打はできるのだが、走者を進めるバッティングができない。

エルクストロムは昨日の辛島より良い投手とはとても思えなかった。制球は大雑把だし、球も140キロ台前半。しかし、義大は早打ちで引っ張りが多くて球を絞りきれなかった。

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また低めをとるアンパイアにも苦しめられたようだ。

7回には2人目のライマンが出てくる。この回も2死三塁のチャンスを迎えたが、1番の胡金龍が初対戦の投手の初球をたたいて二ゴロ。もう少し打つ手があったと思われた。

9回2死、義大は好投のトーラを下げてモリーヨを投げさせた。義大の監督は、阪急などでもプレーしたダラス・ウィリアムスだが、台湾人投手に全く信頼を置いていないのがわかる。チームはそれでうまくいっているのか?

9回にキャンベラはパスボールで追加点を挙げる。その裏、抑えのトラーがでて二塁打を打たれたものの〇点に抑えた。

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オーストラリアのメディアは大喜びである。

義大は途中から闘志を失っているようにも見えた。地元台湾の、しかもホストチームが連敗して姿を消した。

昨日の試合は楽天に善戦した義大だが、考えて試合をしていたわけではない。ただ臆せずに振っていただけだ。
勝ったキャンベラともども、「野球偏差値」は高いとは言えないだろう。


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