広島打線は明らかに世代交代期にある。わき役となるべき選手は育っているが、中心選手は今のところ不在である。
打撃成績 2012年との対比 今季は、RCの昨年対比を枠外に%でつけた。えんじ色は規定打席。

HC-H


RCの伸び率はリーグ平均の12%を大きく上回る22%。打線は明らかに向上した。しかし、チームの打点王は梵の52打点から丸の58打点になっただけ。50打点以上が1人から3人に増えたが、ピストル打線に変わりはない。

菊池涼介が規定打席に達し、堂林とともに内野の要となった。また梵も健在だった。さらに、丸は85.9のRCが示すようにリーグ屈指の出塁率で大いに成長した。
松山竜平もほぼ外野の一角を占めるようになった。この選手はまだ荒いが、主軸を打つ可能性はあろう。



しかし、まだポイントゲッターが確定しない。
生え抜きの主軸打者であった栗原が衰え、強力な外国人がいないなか、せっかくの出塁が、効率的に得点に結びついていない。
岩本、小窪などの長打を期待される打者が成長していないのが大きい。また廣瀬も故障が多い。こうした選手が規定打席に達して80打点程度を挙げないと、巨人との差は縮まらない。

7月から加入したキラは、9月には不調に陥ったが、NPB向きの打者である。来季はキラが中軸に座り、その前後に生え抜きの中心打者が座るべきと考える。
栗原はまだ老け込む年ではないが、最近の衰えは顕著だ。

チームの柱石だった前田智徳の引退とともに、新しい時代が到来しつつあると言う印象だ。

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!


『「記憶」より「記録」に残る男 長嶋茂雄 』上梓しました。





「読む野球-9回勝負- NO.2」私も書いております。




広尾晃 野球記録の本、アマゾンでも販売しています。




クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。1955年のセリーグ、先発救援投手陣

Classic Stats