広島の4本柱はなかなかの充実ぶりだった。
投手成績 2012年との対比 DIPSの昨年対比を枠外に%でつけた。えんじ色は規定投球回数以上。

HC-P


4人ともに二けた勝利、ERAは3点台以上。統一球の微調整によって防御率は軒並み悪化してはいるが、4人の勝敗は41勝37敗から48勝32敗と向上。相対的には4本柱は昨年よりもよく頑張ったと言えよう。

問題は、それ以外の投手である。
4人を差し引いたチームの勝敗は、2012年の20勝34敗から21勝40敗。

セーブ数は35から34に減っているし、ERAは3.30から3.86に悪化している。



救援投手陣にも好投手はいるにはいる。サファテは抜けたが、中日から来た久本が夏から救援に転向して好投、ミコライオも良い仕事をした。さらに永川勝浩も復帰した。
しかし今村猛、今井啓介、河内貴哉の成績が下落。3人とも制球力が悪化した。
セットアッパーは、量的な絶対数が不足している印象だ。

来季は大竹寛の移籍が確実。4本柱の一本が欠ける。しかしドラフト1位の大瀬良大地は、ローテーションを担う実力を有していると考えられる。
今季ローテの谷間を埋めた中村恭平も制球力が課題とはいえ、伸び代はあろう。

これらを勘案すると、広島の先発投手陣は、大竹が抜けても高いレベルを維持するとは思う。
ポイントはやはり救援陣と言うことになると思う。

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!


『「記憶」より「記録」に残る男 長嶋茂雄 』上梓しました。





「読む野球-9回勝負- NO.2」私も書いております。




広尾晃 野球記録の本、アマゾンでも販売しています。




クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。1955年のセリーグ、先発救援投手陣

Classic Stats