セリーグで一番の投手陣と言ってよいだろう。
投手成績 2012年との対比 DIPSの昨年対比を枠外に%でつけた。えんじ色は規定投球回数以上。

HT-P


去年と同じ3本柱に藤浪。この4人で41勝33敗。8つしか勝ち越しがないのは、打線が弱体だったからだ。
ERAは全員2点台。優秀な投手陣だった。

メッセンジャーは、セリーグ一の投球回数。球数も多かったが、スタミナは抜群だった。
能見は制球力があった。ただ、援護点に恵まれた部分もあった。
スタンリッジは内容的には、昨年よりも上回っていたが、能見と対照的に援護に恵まれなかった。
藤浪は、夏場にへこんだが、ほぼシーズンを通してローテを維持した。



救援陣は、当初、久保が藤川の代役に抜擢されたが失敗。
以後は、安藤、加藤、筒井、福原、久保がセットアッパー的な役割を分担し、非常にうまく行った。5人ともDIPSが昨年よりも改善されたのだ。

シーズン後半には松田遼馬、ボイヤーも加わった。

ただ来季はスタンリッジ、久保の移籍が決定的。今季投げ過ぎの感があったメッセンジャー、さらに2年目の藤浪がこのままレベルを維持できるかどうかも疑問が残る(今年春からの私の懸念はそこだ)。ドラ1の横浜商大、岩貞祐太は貴重な左腕だが、彼が即戦力かどうかも微妙なところだ。
三星のクローザー、呉昇桓の獲得がうわさされているが(彼はアジアシリーズで投げなかった)、どちらかと言えば先発に穴が開きそうに思う。

来季は、顔ぶれがかなり変わるのではないか。

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