率直に言って「例外的な年」という感じがする。
投手成績 2012年との対比 DIPSの昨年対比を枠外に%でつけた。えんじ色は規定投球回数以上。

田中は投球内容が良かったと言うより「負けなかった」のである。
新人の則本も後半は田中が乗り移ったようになった。
他の先発陣は平凡。さらにラズナーが戦線離脱して救援陣も厳しかった。40歳をはるかに超えた斎藤隆まで戦力として当てにしなければならなかった。
田中、則本を除けばBクラスの投手陣だったと言えよう。


田中の24の勝ち越しを差し引くと58勝59敗の負け越し。
田中の去就がにわかに微妙にはなっているが、いないと考えるべきだろう。
単純計算では来季は中位に沈むことになる。
則本が今年も頑張るとして、これに終盤素晴らしい投球をした美馬、辛島までは計算できるとして、先発の絶対数が足りない。
楽天は田中以来高卒でいきなり活躍する投手が多いが、昨年の釜田のように次年度から通用しなくなる投手も多い。
松井裕樹の使い方も気になるが、今の台所事情では案外登板は早いかもしれない。
救援陣も「核」になる投手が見当たらない。
来季の楽天の「投」の見通しは厳しいのではないか。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
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『「記憶」より「記録」に残る男 長嶋茂雄 』上梓しました。


「読む野球-9回勝負- NO.2」私も書いております。


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クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。1955年のセリーグ、先発救援投手陣


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田中、則本を除けばBクラスの投手陣だったと言えよう。
田中の24の勝ち越しを差し引くと58勝59敗の負け越し。
田中の去就がにわかに微妙にはなっているが、いないと考えるべきだろう。
単純計算では来季は中位に沈むことになる。
則本が今年も頑張るとして、これに終盤素晴らしい投球をした美馬、辛島までは計算できるとして、先発の絶対数が足りない。
楽天は田中以来高卒でいきなり活躍する投手が多いが、昨年の釜田のように次年度から通用しなくなる投手も多い。
松井裕樹の使い方も気になるが、今の台所事情では案外登板は早いかもしれない。
救援陣も「核」になる投手が見当たらない。
来季の楽天の「投」の見通しは厳しいのではないか。
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昨年まで楽天に在籍し現在はコメンテーター・解説者として活躍する山村宏樹氏の著書ではコンディショニングコーチの発言を引用するかたちで「国際球がなじまず、苦戦しましたが、例年よりも早く体を作ったことにより、十分な時間をかけてインナーマッスルや体幹を鍛えることもできたわけです」と紹介されていました。
WBCがあったから開幕投手を則本に変更した。本来、田中が担当するべき場所で則本が攝津、岸、成瀬、金子千尋といったエース対決を一手に引き受けた点も、快記録を支える要因になりました。
結果、この二人で統計学的には11勝分を生み出していた。デルタ社試算のWARでは田中がセパ投手陣でトップの7.6、則本は3.4(新人では菅野、小川、藤浪に続く投手4位)となっていました。
先日データスタジアム社のトークイベントに行ってきたのですが、そこで紹介されていた棒グラフのポジション別得点貢献度表では、先発が作った大きな貯金を丸々、救援陣が吐き出してしまっているかたちに。日本シリーズでも露呈しましたが、来季は楽天の投手陣は特にリリーフ陣が岐路に立たされることになるでしょうね。
特に星野監督就任以降、前政権の遺産を食いつくすばかりで整備が進まなかったリリーフ陣の再建をどうするのか? 佐藤コーチのお手並み拝見です。