一昨年までの無敵チームは、昨年3位に終わったが、終盤には強いフィリーズがよみがえっていたように思えた。しかしそうではなかった。
2012年と13年の打撃成績、下段、RCの下の%は、RCの増減率。えんじ色は規定打席到達
ナリーグを代表する強打者だったライアン・ハワードが急速に衰えた。
彼だけでなく、チームの本塁打が減っているのが顕著だ。
最強軍団の残党、アトリーはやや復活したものの、ロリンズは本塁打は23本から6本に。
テキサスから移籍したマイケル・ヤングも8本塁打。
さらに強打の捕手として鳴らしたルイーズもフルで働けなかった。
若手のドミニク・ブラウンがレギュラーに定着して25本塁打を打ったものの、挽回には程遠かった。
粗っぽいながらも長打力のあったメイベリーも成績を急落させた。
ホアン・ピエール、ポランコはマイアミに移籍。デルモン・ヤングは故障で半分しか出場できず。
チームは若返りを図っているが、まだ平均年齢は30歳を超えており、本格的な回復基調にはなっていない
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
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クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。1955年のセリーグ、先発救援投手陣
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さらに強打の捕手として鳴らしたルイーズもフルで働けなかった。
若手のドミニク・ブラウンがレギュラーに定着して25本塁打を打ったものの、挽回には程遠かった。
粗っぽいながらも長打力のあったメイベリーも成績を急落させた。
ホアン・ピエール、ポランコはマイアミに移籍。デルモン・ヤングは故障で半分しか出場できず。
チームは若返りを図っているが、まだ平均年齢は30歳を超えており、本格的な回復基調にはなっていない
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ハンター・ペンスに続いてビクトリーノと、働き盛りを放出したのは愚策でしたが、そもそも大した選択肢がなかったのでしょう。他の主力は長期契約や高額年俸がネックとなって、放出したくても出来なかったでしょうし。
「セイバーメトリックス・リポート」によれば、打者のピークは平均28歳。最高のパフォーマンスを発揮できる期間は26〜30歳となっていますが、そのとおりの結果が出ている。
長打率や本塁打率はよりピークが早く、26歳をピークに以後は下降に転じます。ライアン・ハワードがキャリアハイの58本塁打を打ってタイトルを獲ったのは27歳の時。彼の衰えは意外なことではなく、統計どおりだったと言えるでしょう(ただ、故障による出場機会の減少で、低落傾向がより強まったとは言えます)。
我々が考えるよりも、長距離砲の旬はずっと短い。これまでは、薬物で嵩上げされた選手によってその事実が見えにくくなっていましたが、現在のMLBではすでにこの事実を認識し、若い長距離砲はどんどん値が上がり、ベテラン大砲は買い叩かれる傾向にあります。
一方で、イチローやピエールのような俊足巧打タイプは、意外に選手寿命が長いようです。よって「主軸は若手で、バイプレーヤーはベテランで揃える」という、昔のチーム作りとは逆の発想が求められてくるでしょう。